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分断半世紀越えた出会い

高麗書芸研究会会長 張允植さん

 代々漢文学者の家に育った。幼い頃、祖父から自然に筆を持たされたのが始まりだった。

 今夏、ソウルと全州で南の書芸家たちと「民族書芸交流展」を開き、その感激をそのまま先週横浜で開かれた高麗書芸研究会第12回全国展でも紹介した。

 「半世紀の民族分断を乗り越えた出会いは感動的だった。元々一つの民族、一つの文化の根から生まれた書は、離れていても共通の伝統を誇っている。北の作品、南の作品、在日の作品が一堂に展示されたことは大変な意義がある。一日も早く統一して、互いに学び合う日がくればいい」

 普段は東大阪市の製造業の経営者だが、この数年はシルクロードの踏破に力を入れてきた。「当時の朝鮮3国は仏教、学問、絵画などに優れた僧を輩出した。彼らの事跡を今度一冊の本にまとめた」。書名は「古代シルクロードと朝鮮」。まもなく雄山閣から出版される。

[朝鮮新報 2003.11.11]