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民族教育に熱いエール

映画監督 キム・ミョンジュンさん

 先日、「子どもたちをどう育てるか?」をテーマに開かれた第6回中央オモニ大会で連帯のあいさつをした。

 「日本に来て、在日同胞と朝鮮学校を知って感じたことが多かった」。初めて朝鮮学校を訪れたのは1年半ほど前のこと。映画監督だった亡き妻(チョウ・ウンリョンさん。今年4月、不慮の事故で他界)が、朝鮮学校を素材にドキュメンタリー映画の撮影をしていたことがきっかけだった。

 中級部卒業を前に、少年団の退団式を見学。チマ・チョゴリを着て、朝鮮語を話す在日の子どもたちの姿が印象深かった。「まだ10代の子どもたちがそれぞれの思いを後輩たちに語っていた。ある子は朝高に、また別の子は日本の学校に進学する。日本の社会で、朝鮮人として生きて行くことに不安を隠せない姿に胸が詰まる思いがした」。

 北海道では、サッカーをする男の子たちが、太っている子を仲間に入れてプレーをしていた。「韓国では考えられないこと。そういう子は仲間に入れてもらえないし、自分から進んでボールを蹴ることもない」。しかし、朝鮮学校の子どもたちは「その子にもボールを渡していた」。

 日本で、同胞同士助け合う「清んだ精神」と、「誠実な人間性」を育てている民族教育に深く感動したと語る。そして、厳しい現状のなか、学校を守り、民族教育を支えているたくさんのオモニたちに、尊敬と、温かいエールを送っていた。

[朝鮮新報 2003.12.9]