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高麗人参余話(22)−人参の葉

 山で山蔘を見つけようとするなら葉っぱの形を見て探す他はない。山中にあるウコギ、タラノキ、山ウルシ、モチノキの葉などは山蔘の葉とまちがいやすい。山蔘の葉は葉っぱの色が黄色味を帯びた薄い緑色をしているが、栽培人蔘の葉は光沢のある濃い草色である。

 人蔘は草なので春先に芽が出て、だんだん大きくなり花を付けてから実がなり成熟して秋になると枯れてなくなってしまう。

 人蔘の葉は1年生の場合3枚の小葉で2年生以上のものは5枚の小葉からなる掌状複葉である。小葉は卵型の長だ円形をして葉の先は尖っており、周辺はのこぎり状のかたちをしている。葉脈は網状で葉の表面には白い絨毛が出ている。複葉を構成する5枚の小葉はてのひらを広げたような形をしている。真ん中の3枚の小葉は大きく、左右の2枚の小葉は小さい。

 人蔘は土の上にそびえた茎の終わりに枝があり、その先に葉っぱがある。おもしろい事に複葉の数は生育年数を重ねるごとに1枚ずつ増える。

 1年生の人蔘は3枚の小葉からなる複葉1枚が茎の先に着く。2年生で2枚、3年生で2〜3枚、4年生で3〜4枚、5年生で4〜5枚、6年生以上ではで5〜6枚の複葉がつく。人蔘の葉の数と大きさを見ると土の中の人蔘が何年経ったものか凡そ判別できる。

 複葉の数は毎年1枚ずつ増えるが生育環境により1枚程度の増減がある。

 人蔘の葉の表面は緑色で裏面は表面より薄い緑色をしていて時には若干銀色を帯びている。秋に気温が下がり、葉が枯れてくると紫紅色から黄色に紅葉してくるが土壌条件により色彩は少しづつ変わってくる。(洪南基、神奈川大学理学部非常勤講師)

[朝鮮新報 2003.12.12]