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多文化共生保育を作品化

映画監督 朴裕煥さん

 映画「ヘンニムの輝き」は、2000年ヘンニム組の1年間のドキュメント。神奈川県川崎市にある桜本保育園ヘンニム組(年長児)には、たくさんの民族的背景を持つ子どもたちが集まっている。

 「ヘンニム」とは朝鮮語で「お日様」を表す。5つの違う文化をもつ11人の子どもたちは、本名を名乗り、自分とは違う友達の文化に触れていく。

 「ありのままの姿を、ありのまま伝える」ことに重点を置いた初のドキュメンタリー作品が、先日、東京ウィメンズプラザで上映された。

 日本に来て、「特に『在日』に関心を寄せていたわけではなかった。桜本に在日コリアンが多いことも知らなかったし、在日同胞に会おうと考えてもみなかった。偶然知り合い、撮影を始めたのがきっかけ」と話す。

 撮影を通じて、「他人を知ろうとする気持ちが芽生えた」。1時間テープ100本を優に越えた撮影。第7回釜山国際映画祭にも出品した。

 「韓国では多文化交流にまだまだ馴染みが薄い。多文化をどのように受け入れるかは今後の課題」と話す。

 「まずは知ることから。コミュニケーションはそこから始まる。国境や民族を越えて、いろんな国、いろんな文化をもつ人たちと健康的な関係を築くきっかけになれば」と話していた。

 次回上映は1月24日、神奈川県川崎市国際交流センターで。問い合わせはEメールのみ。elise_japan@hotmail.com

[朝鮮新報 2003.12.16]