「大阪がぶれたら終わり」 |
28歳の最年少大阪府議 尾辻かな子さん 大阪府議会の最年少議員。まだ28歳。市民運動家だった尾辻さんが今年4月に当選して初登庁したおりのとまどいは「先生」「先生」と呼ばれたことだった。 「肩書きや権威がはびこる雰囲気で、日常的な感じじゃなかった」。 それもそのはず、学生時代にはソウル大学に語学留学、卒業後は市民団体のスタッフ、ピースアクションや市民運動に関わって、男女平等を中心にセクシャルマイノリティー(性的少数者)の人権にも真剣に取り組んできた。 弱者への差別に対して敏感で、先日、大阪で上演されたミュージカル「ミレ」を観覧したのも、「民族教育を排除したり、朝鮮学校の子どもたちを差別してはならない」という熱い思いからだった。「拉致問題で何の罪のない子どもたちに罵声が浴びせられるようなことがあってはならない。大阪がぶれたら、終わりです」とキッパリ。 [朝鮮新報 2003.12.17] |