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尼崎東朝鮮初級学校のオモニと金楽寺小学校PTA、ふれあいコンサートに合同で出演

 尼崎東朝鮮初級学校のオモニ15人と近隣の尼崎市立金楽寺小学校PTA役員15人が6日、サンシビック大ホールで行われた「ふれあいコンサート」に合同で出演した。同コンサートは、尼崎市立育英中学校校区内の小中高校、幼稚園などのPTAや保護者が地域交流を深める目的で毎年開いている。今年は11団体が出演し、約500人が観覧した。

 尼崎東初級と金楽寺小学校とは200メートルと離れていないことから、児童同士の交流が年数回行われてきた。昨年からは定期的な交流会が開かれており、相互理解も深まっているが、保護者同士の交流はまったくなかった。

 今回のコンサート合同出演は、前金楽寺小PTA会長の提案で実現した。尼崎東初級オモニ会でも、民族教育を守っていくには日本社会の支持と地域住民の理解が必要不可欠だとして、「こんな絶好のチャンスを逃してはならない」とコンサート出演者を募った。

 オモニたちの熱い思いに訴えたところ、すぐにメンバーが集まった。オモニたちは兵庫朝鮮歌舞団の指導のもとに猛練習。互いの学校で合同練習も重ねた。金楽寺小の保護者が初めて朝鮮学校を訪れるなど、練習を通じて交流も深まった。

 当日の曲目は金楽寺小PTA側の希望で、朝鮮の歌「リムジン河」と「地上の星」に。尼崎東初級のオモニたちはチマ・チョゴリを着て舞台に立った。

 「高い壁があると思い込んできたが、手を差し伸べればすぐに届く」と、出演者たちは異口同音に語っていた。「舞台は終わったが、私たちの関係は始まったばかり。これからも交流を深めよう」、「今度は料理会を開き、一緒にチヂミを作りましょう」などと話し合っていた。

 アボジ会でも金楽寺小の父親たちとのソフトボール、焼肉パーティーを計画している。【尼崎東朝鮮初級学校オモニ会】 

[朝鮮新報 2003.12.23]