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ミュージカル「ミレ」、観覧者の声

 明るい舞台だった。若干言葉が聞き取りにくい部分もあった。もっと早くから広報していれば、ほかの人も誘えたのにと思う。在日の方はもちろん、もっと多くの日本の人にも見て欲しかった。困難な条件での上演ご苦労様。ますます嫌な社会になってきているが、共に手を携えて頑張ろう。(大阪府、無職、51、柏本景司)

 見所が多い、考えさせられる所が多い、それでいて心を和ませ、豊かにしてくれるミュージカルだと思う。生のミュージカルを見られるのは2度目だと思うが、訴えている内容が、過去のことから今に、そして未来につながるものであること、訴えている側の思いがとても強いということが伝わってきた。涙で舞台がかすんだ場面が2回ほどあった。
 日本人の教師として考えさせられたのが、戦後「奪われた母国語を取り戻そう、ウリハッキョを作ろう」と燃えた朝鮮人側に対して、日本人や日本の学校が「新しい教育、学校を作ろう」とどれだけ立ちあがったのか、ぜひ検証してみたいと思った。(大阪府、中学校教員、44、堀口眞也)

 慣れない日本の生活に適応しようと努力しているなか、偶然、チケットを手にした。韓国にいるときは遠くに感じていた「ウリナラの半分」が、ここでは「同じ」だということを、同じ民族であるという、あまりにも当たり前のことを感じることになった。ここ日本に渡ってきても民族性を失わず、朝鮮という国を、子どもの頃からわれわれは一つの民族だと言うことを教えるために努力すること、それは「一つの国」、「一つの民族」、「ウリナラ」、「ウリ民族」だけが知ることのできる感情であり、愛国心であることを深く感じることができた。
 美しいチマ・チョゴリ、軽快なサムルノリ、これがわが民族であり朝鮮である。
 「蒼い空 天の川 白い 小舟に」、「トラジ トラジ 白トラジ」、これは私たちだけが歌える歌であり、わが民族だけが感じられるものである。いま韓国では、若い世代がウリ民族、ウリナラの伝統をだんだん忘れて行っている。それなのにここ日本で、このようなミュージカルをしているとは感激せずにはいられない。最後まで忘れられないもの、「私たちは一つの民族、朝鮮」ということ。(留学生、20、女)

[朝鮮新報 2003.12.24]