洪昌守選手の6度目の防衛と結婚祝う−東京朝高ボクシング部後援会 |
東京朝高ボクシング部後援会が22日、都内で洪昌守選手の6度の防衛と崔仁淑さんとの結婚を祝う集いを開いた。洪選手は、久しぶりに会うボクシング部の仲間と懐かしい話に花を咲かせていた。 東京朝高ボクシング部部室に、約束の時間に遅れて現れた洪選手。まずは照れながら先輩たちにあいさつを交わす。
「なんでこんな遅いの?」 「いや、ちょっと…」 旧友と交わす言葉は朝高時代となんら変わらない。洪選手が登場すると、場の雰囲気は一気に明るくなった。外からは、洪選手を知る女性教員がその場に入りたそうに様子を眺めていた。 リング上での記念撮影が終わった後、引き続き十条の同胞の焼肉店で祝賀会が開かれた。 懐かしい仲間と酌み交わす酒と、朝高時代の思い出話に洪選手のテンションは徐々にヒートアップ。 「やっぱりボクシングで汗を流した旧友と共に過ごす時間はとても大事で最高に楽しい!」(洪選手) この日、集まった後援会のメンバーは約30人、会員は現在約170人いる。同部OBだけでなく、日本学校出身もいるという。 「後援会は日常的に同部の発展と洪選手のために活動している」と話すのは許政道事務局長。 「洪選手や部を応援したい人ならだれでも会員になれる。洪選手の祝勝会はもちろん、部員たちの遠征費や練習機材まで、すべてバックアップしている」 後援会が結成されたのは、ボクシング部創部25周年(99年)の時。事務局は15人で構成されており、催しが行われる時は、各期別の代表が責任を持って連絡をするようになっている。 李成樹監督(42)が最後に「この場に実は初代監督、2代目監督が来ているんですよ。私は初代監督にボクシングを教わったんです」と紹介してくれた。 初代監督は黄義孝さん(51)。同部で監督を6年間務めた。現在後援会の会長を務める。 2代目監督の姜容徳さん(45)は、祝賀会が行われた焼肉店の経営者。息子がボクシング部だ。 「東京朝高ボクシング部OBから世界チャンピオンが出て、みんなとつながりを持てるのをとても誇りに思う。後援会の合言葉は『十条をボクシングのメッカにしよう!』。姜さんはそのためにお店を十条に移転したんですよ。同校ボクシング部をもっと知ってもらうためにも、つながりを持とうってね」(李監督) 洪選手は席上、「東京朝高ボクシング部はこれからも永遠に不滅。後輩たちのためにも、世界チャンピオンらしく模範的なボクサーであり続けたい」と語っていた。 情熱が東京朝高ボクシング部の伝統を守り、洪選手の活躍の源にもなっている−、祝勝会はそのことをよく表していた。(金明c記者) [朝鮮新報 2003.1.28] |