青森冬季アジア大会-北南選手団、統一旗掲げ合同行進 |
【青森発=金明昱、盧琴順記者】第5回アジア冬季競技大会開幕式で1日、約3000人の観客がスタンドを埋める中、朝鮮民主主義人民共和国選手団40人と南朝鮮選手団110人がシドニー五輪、昨秋の釜山アジア大会に続いて合同行進し、統一を願うメッセージを世界に発信した。
午後1時半過ぎに始まった開会式で9番目に登場した選手団は、「KOREA」のプラカード、北南2人の旗手が掲げる朝鮮半島が描かれた「統一旗」に先導され、行進した。旗手は朝鮮選手団役員のカン・ヒョンス氏(47)と南朝鮮選手団の女子バイアスロンの金慈淵選手(24)が務めた。 静かだった会場は、北南選手団の入場と同時に大きな拍手で包まれ、選手たちは笑顔で観客たちに応えていた。 会場には青森県と各地から約50人の同胞たちが駆けつけ、統一旗を振り選手たちに声援を送った。 在日本朝鮮人体育連合会の裵光幸副会長(55)は「とてもジーンときた。いつかは統一の日が来ると確信した」と興奮気味に語った。 ショートトラックに出場する朝鮮選手団のハン・サングク選手(24)は、98年の長野冬季オリンピック経験者。「同じ民族で行進できてとても感激している」と語った。 同じくショートトラックに出場するロ・スンチョル選手(16)は、国際大会は初めて。「統一の願いを込め、このように行進できたことをうれしく思う。同胞たちの応援に応えるためにも、精一杯競技に挑みたい」。 南朝鮮カーリング女子のリ・ヒョンジョン選手(24)は、「同じ民族同士で行進できてとてもうれしい。北の選手ととても仲が良くなった。いつでも気兼ねなく話している」と笑顔で語った。 なお合同行進については、1月31日に朝鮮選手団のリ・ドンホ団長と大韓オリンピック委員会・リ・ヨンテク委員長が記者会見を行い、共同報道文を発表した。 [朝鮮新報 2003.2.4] |