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山で元気!−武奈岳(滋賀県、1214m)

 厳冬期の武奈岳は霧氷の美しい山だ。落葉樹の枝々に霧が氷結して白銀に輝くさまは幻想的だ。留学同京都OBの登山クラブ「山遊会」は結成5周年の節目の年を迎え、会員に冬山の素晴らしい樹氷の景色を楽しむ企画を準備した。

 2月2日、アイゼン、スパッツ、防風防寒ウエアを完璧に準備した会員のみが参加資格者、その会員11人がリフト、ロープウエーを乗り継ぎ比良・山上駅に着いた。外は一面白銀の世界。積雪1.6メートル、雪が横殴りに吹きつけている。

 冬の寒気団が南下し、北陸地方は3日前から雪が降り続き、大雪警報が出ている。霧氷が咲く好条件が出そろった。女子会員、「こんな近場に、こんな素晴らしい雪景色が見られる所があるのが信じられない。夢の中みたい」と感動しながら頂上目指す。イブルキのコバからのブナ林は見事な霧氷を咲かせている。幻想的な真っ白に輝いている霧氷の林の中、一歩一歩雪を踏みしめて登る隊員の後姿は喜びに満ちあふれ、意気揚々だ。

 頂上を制覇した後、八雲ガ原の雪上でテグタン(鱈鍋)をつくり、暖をとる。気温はマイナス4度。この寒さの中、熱々のテグタンが最高だ。後は、比良トピアの温かい温泉に浸かるだけだ。

 留学同の旧友と、1.6メートルの積雪、幻想的な霧氷の林と雪上のテグタンの味を共有する喜びをかみしめた良き1日だった。(留学同京都OBの登山クラブ「山遊会」幹事、金相煥)

 【コースとタイム】山上駅〜八雲ヒュッテ〜イブルキのコバ〜武奈岳三角点〜復路は往路と同、5キロ、3.5時間

[朝鮮新報 2003.2.14]