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〈インターハイ〉 ボクシング第5日(準決勝)、第6日(決勝)

終始、周選手のペースでの試合展開となった決勝戦

 03年度全国高等学校総合体育大会のボクシング競技が28日、長崎県の小浜町体育館で行われ9階級、171校、387人の選手らが参加し、熱戦を繰り広げた。

 朝鮮高級学校からは、東京、大阪、東北朝高から9選手が出場。3日に行われた決勝戦で、ライトウェルター級の周太慶選手(大阪朝高3年)が見事優勝を果たした。

 またミドル級の金公信選手(大阪朝高3年)は、2日に行われた準決勝で敗れ3位にとどまりはしたが、大阪朝高は、今年度インターハイでの学校別順位を5位とし、01年度大会での6位の記録を塗り替えた。

 02年度全国選抜大会に続いて優勝した周選手は、朝高ボクシング部で歴史上初となる2冠を達成。

 94年、インターハイに初出場して以来10年目となる今大会に花を添えた。

 周選手は、「1回戦で対戦した東京朝高の夏将吾選手の分まで戦って必ず優勝する」と決意を新たに決勝まで勝ち上がってきた。

 初戦から朝高選手同士の対戦に「とてももったいない心境でいっぱいだ…。

 夏選手とは決勝で戦いたかった」と胸の中に秘めたものを爆発させるかのように、すべての試合を自らの技術と同胞たちの応援に後押しされ相手を破ってきた。

 新潟県代表の石山俊郎(高志高校)選手との決勝戦は、自分の距離をつねに維持しながら、終始、試合の流れを掌握し、徐々に疲れの見え出した石山選手に休む間を与えず攻撃を重ね、16対6の判定での優勝だった。

 3年間、周選手を指導してきた梁学哲監督は、「周選手は難しい試合が続く中『大阪朝高』の名を背負い、重いプレッシャーだったと思うが本当によく戦い抜いた。 

 目標にしていた2冠を達成し、応援してくれた同胞たちに力をあたえたことを評価したい」と語った。

 インターハイボクシング競技に出場している朝鮮高級学校選手たちの試合(ビデオ映像)をエルファネットでごらんになれます→http://www.elufa.net/

[朝鮮新報 2003.8.4]