〈第25回在日朝鮮初級学校サッカー中央大会〉 「試合に生かせる練習」テーマにセルジオ越後氏によるサッカー教室 |
今大会2日目の「コマ」選手たちのコーナーでは、第25回大会記念イベントとしてサッカー解説者であるセルジオ越後氏による「サッカー教室」が催された。 日系2世であるセルジオ氏は、日本でのサッカー競技の普及に多大な貢献をし、27年の間「サッカー教室」などを通じ、のべ50万人にサッカーのおもしろみと技術を伝授してきた。 「コマ」サッカー大会に足を運んだのは、23回大会に続いて2回目。この日、元鹿島アントラーズの名ディフェンダーとしてJリーグやナビスコ杯などでの同チームの優勝に貢献した大野俊三氏も応援に駆けつけ、子供たちを熱心に指導した。 約1時間行われた「サッカー教室」でセルジオ氏は、楽しいトークを織り交ぜながら、練習メニューをいかに試合に生かすかをテーマに子供たちを指導した。 セルジオ氏のトークに、緊迫した試合をこなしてきた子供たちは終始リラックスした様子ながらも同氏の言葉を一言一句も逃すまいと集中していた。 教室を終えた後、セルジオ氏は「25回を迎えたというが、大会自体がまるで同窓会のようだ。勝ち負けもさながら、大会を通じてできた交流の輪が貴重な財産だと思う。昔、選手だった父兄たちが熱い声援を送り大会を盛り上げる姿などを、今日試合に出ている子供たちは、けっして忘れないであろう。そして、この子たちも大人になって父兄の思いを引き継ぐことによって大会は、盛り上がるだろうし、そうあってほしい」と感想を述べた。 [朝鮮新報 2003.8.9] |