〈第25回在日朝鮮初級学校サッカー中央大会〉 在日本朝鮮人蹴球協会李康弘事務局長の講評 |
11人制競技で優勝した生野を筆頭に、いくつかのチームに組織力プラスアルファーで個人技に長けた選手がいたのは、過去の大会になかった収穫だ。また優勝、準優勝したチームの他に、大阪第4、埼玉が惜しい試合をした。西大阪・堺・泉州合同、京都第1、第2の選手らの気迫も伝わってきた。 8人制では、奈良・和歌山合同の奮闘が目立った。今回も何チームかに女子が混じり、男子に負けず、はつらつとプレーしていたが、協会としては大変喜ばしいことだ。 2年前、蹴球協会では生徒数が少ない学校の生徒たちにも「コマ」大会への参加を通じ、サッカーを楽しんでもらいたいと8人制競技を併設したが、今後たくさんのチームが積極的に参加してほしい。 課題としては、まず個人技術を高めなければならない。全般的に、どのチームも組織力で勝とうとする傾向が強いが、例えばディフェンダーはただボールをクリアすることに執着するのではなく、状況に応じて、パスでつなぐなどの工夫が必要だ。 また、遠くにパスをだす技術よりも、しっかりボールをとめて、正確にパスを出す練習を積み重ねること、ディフェンダーのポジショニングを正しく教える練習も必要だ。 サッカーは団体競技ではあるが、攻防面では1対1の場面が多い。「相手を抜く、抜かせない」の競り合いの練習にもっと取り組んでほしい。 最後に、毎年応援に駆けつける父母や、同胞の方々には感謝の気持ちで一杯だが、子供たちの大会である以上、大会運営の支障にきたさない程度に声援を送ってくださることを紙面を通じてお願いしたい。(談) [朝鮮新報 2003.8.9] |