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連帯強化に一役−同胞家庭婦人のバスケ大会「オンマーズカップ」開催

栄えある第1回優勝は大阪

大阪対東京の「オンマーズカップ」決勝戦

 第1回在日本朝鮮家庭婦人バスケットボール大会「オンマーズカップ」(主催=在日本朝鮮人バスケットボール協会、以下協会)が9〜10日、大阪府八尾市立総合体育館と大阪朝鮮文化会館で開催された。大会には、バスケを愛する同胞家庭婦人と30歳以上の同胞女性で構成された大阪、兵庫、東京、京都の4チームが参加し、大阪が栄えある第1回大会の優勝者となった。また大会を機に、在日本朝鮮家庭婦人バスケットボール連盟が結成され、大阪オンマーズの姜範淑さんが初代会長に選ばれた。同連盟では今後、家庭婦人を主な対象としたバスケットの普及と大衆化、日本市民との交流に務めていく。なお5月の府予選を勝ち抜いた大阪オンマーズは、日本バスケットボール協会および日本家庭婦人バスケットボール連盟主催の第22回全国ママさんバスケットボール交歓大会(8月22〜23日、東京体育館)に初出場する。

 記念すべき第1回大会は何よりも、家庭婦人を中心とした同胞女性のバスケット普及に大きく貢献するものとなった。

 参加選手のほとんどは元地方朝鮮籠球団選手。結婚、出産、家庭の事情でやむなく引退せざるをえないのが現状だったが、引き続きバスケットを愛し、交流を深めていこうと、まず大阪が初めにオンマーズを旗揚げしたのが17年前のことだ。その後、兵庫で7年前、東京で4年前に結成され、京都も今大会に合わせて練習に励んできた。

 協会の康徹洙理事長(48)は、「オモニたちの連帯が深まることで、子どもを朝鮮人として育てていく面でも好影響を与えることができる」と話す。

 さらに大阪、兵庫は府、県の連盟に加盟することで、日本市民との交流にも務めてきた。

 競技は、それぞれ予選を勝ち抜いた大阪と東京が決勝に進出。前半は28−25で東京がリードしたが、後半、大阪が熟年のパワーを発揮し47−44で逆転、優勝を手にした。3位決定戦は京都が45−37で兵庫を下した。

 金聖桓副会長(50)は、「大阪と東京の力は五分五分だったが、メンバーが多い大阪が選手交代をうまく行い、スタミナを温存させて試合に臨んだことが一歩上手だった」と決勝戦を評す。

 閉会式では、宋雅子(大阪)、金順喜(大阪)、辛桃栄(東京)、趙鳳喜(東京)、李順子(京都)の5人が優秀選手に選ばれた。

 閉会のあいさつを述べた協会の康勲会長(55)は、「大会が、選手らの連帯感を強めるとともに、日常的な練習の結果を出せる場となるようにしたい。今後も続けて開催していきたい」と語った。(羅基哲記者)

在日本朝鮮家庭婦人バスケットボール連盟姜範淑初代会長に聞く

 在日本朝鮮家庭婦人バスケットボール連盟を結成し、初代会長に就任した姜範淑会長(45、大阪オンマーズ所属)に話を聞いた。

 まず、大会を成功させるために理解と支持を示してくれたアボジ、関係者たちに謝意を述べたい。

 連盟では今後、家庭婦人を主な対象としたバスケットの普及と大衆化、日本市民との交流に務めていく。

 とくに朝高、朝大、そして籠球団で共に汗を流した仲間たちが、今度はオモニという立場で共に汗を流し、絆を深めていく契機となろう。他の地域でも早くチームを結成し、大会に臨んでもらいたい。

 一方、わが大阪オンマーズは第22回全国ママさんバスケットボール交歓大会に初出場する。全国大会出場者は、全日本経験者、インターハイ、国体出場者ばかりで、私たちは何一つ当てはまるものがないが、全力を尽くし、よい結果を残して在日コリアンをアピールしたい。(談、文責編集部)

[朝鮮新報 2003.8.19]