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山で元気!−仙丈岳(山梨県、3033m)

 留学同OBの登山クラブ京都「山遊会」、関東「高翔会」の8回目の合同登山が8月2〜4日、南アルプス仙丈岳で行われた。「山遊会」は結成5周年、「高翔会」は199回目の山行記念に仙丈岳を選んだ。

 南アルプス3000メートル級の山はシニアにとっては、行きたくても手の届かない山だと思い込んでいた。交通の便が悪い、アプローチに時間がかかる、身体がついていかない。登山なんて、若い頃は愛国事業の忙しさ、貧乏で、そんな高尚な(と思い込んでいた)趣味は夢の夢だった。京都から5時間足らずで、仙丈岳登山口の北沢峠キャンプ場に着く。すでに、高翔会の仲間はテントを張り、夕ご飯の準備を始めていた。1年ぶりの再会、挨拶し、握手の一瞬時に、40年前の青春時代に帰る。懐かしさが込み上げてくる。

 8月3日早朝5時、18人の大部隊はキャンプ場を出発。急登が続くシラビソ、ダケカンバの樹林地帯。5合目が分かれ道、右馬の背ヒュッテへ、左小仙丈。眼前に小仙丈岳が聳え、白い甲斐駒が大きい。さらに稜線を上る。シンドイ、心臓が破裂しそう。遂にやった、頂上に立つ。雄大なロケーション。絶景かな! 南東に、高さ2番目の北岳、その奥に富士山が浮かんでいる。感慨の一時を過ごした後、馬の背に下る。稜線はシナノキンバイ、クロユリ、コイワカガミの花、花、花。シャッターを切り続ける。馬の背ヒュッテで、B組の長老(?)4人と合流。

 頂上を制覇した達成感、夕食の準備も愉しい。昨夕はチゲ鍋、今日はテッチャン鍋。韓晢波料理長が「肉を入れよ、野菜はこの時点で、タレはたっぷり」と指図する。サア今夜も最高の料理が出来た。ビールで乾杯。30〜40年前の青春に帰っている。アカ、キイロ、ミドリ色とりどりのテントの合間でアリラン、モランボンの輪唱と踊りが続く。(留学同京都OB登山クラブ「山遊会」幹事、金相煥)

 【コースとタイム】北沢長衛小屋〜5合目・大滝ノ頭〜小仙丈岳〜仙丈岳〜馬の背分岐〜5合目〜北沢長衛小屋、8.6キロ、7.5時間。

[朝鮮新報 2003.8.29]