〈2003世界陸上パリ大会〉 ハム・ポンシル(女子マラソン)自己新で5位 |
2003世界陸上パリ大会女子マラソン競技が8月31日(大会最終日)に行われ、朝鮮代表のハム・ポンシル(29)が2時間25分31秒の自己ベストで5位に入賞した。朝鮮選手の世界大会マラソン部門での入賞は、セビリア大会(1999年)でチョン・ソンオクが金メダルを獲得して以来2人目。 女子マラソン競技には69人の選手が出場した。朝鮮からはエースのハム・ポンシルを筆頭に、チョン・ヨンオク、キム・ジョンスン、リ・クムシルの4選手が参加。序盤スローペースで展開されたレースは、20キロメートル過ぎまで20人がトップ集団を形成。レースが動いたのは33キロメートル地点。地力で勝るケニアのヌデレバがロングスパートをかけると、一気にペースは上がった。同地点まで日本の野口みずき(銀メダル獲得)をピタリとマークしていたハム・ポンシルは、ヌデレバ、野口のスパートについて行けず、トップ集団から離された。一時日本の千葉真子を抜き4位まで順位を上げたが、再度抜かれ、5位に甘んじた。しかし、慣れない異国の地で自己ベスト(2時間26分23秒)を52秒縮めての入賞は大健闘に値する。 ハムは、今年4月のピョンヤン国際大会で優勝、2連覇を成し遂げ今大会に臨んだ。昨年は釜山アジア大会で堂々の優勝。ハム自身も「次の目標は世界選手権とオリンピック」と語っており、今回の入賞は来年のアテネ五輪に向けての大きな経験になった。同じ時期、同じヨーロッパの地で迎えるオリンピックだけに今大会、世界の一流選手と戦い、気候などを経験したことは大きい。 4年前のシドニー五輪では序盤に転倒しながら8位入賞。早くからその素質については関係者も注目してきた。今後の彼女の活躍が期待される。(千貴裕記者) 朝鮮選手の成績 5位:ハム・ポンシル(2時間25分31秒) [朝鮮新報 2003.9.5] |