〈朝鮮創建55周年記念在日朝鮮学生中央体育大会〉 東大阪が王座奪還(サッカー) |
サッカー競技中級部の部には30校が出場した。結果は、西の雄東大阪があぶなげない試合運びで2年ぶりに王者に返り咲いた。1回戦8−4(静岡)、2回戦5−1(千葉)、3回戦6−0(西播)、準決勝2−0(中大阪)、決勝では愛知を4−0でくだした。 東大阪の主力である3年生部員らは、2年生の時から府下で注目を集めた。02年度大阪府秋季大会と大阪ユースU−14サッカー大会で連続優勝。03年度大阪市春季大会でも優勝し、地元大阪では6年ぶりの全国中学校選手権大会出場の期待が高まった。しかし、府大会準決勝で惜しくも敗れ、全国出場の道が閉ざされた中で今大会を迎えた。 主将の趙栄志君は、「全国大会に出場することを最大の目標にしていただけに、負けた瞬間は信じられなかった」。中央大会の1〜2週間前までショックで練習に力が入らなかったという。勝因については「3年間このメンバーでやってきたサッカーを、最後までやり続けたい気持ちがひとつになった結果」と語った。 朴秀勇監督は、「選手らには『前半で試合を決めろ』と指示したが、期待によく応えてくれた。いま大阪では、サッカー部指導員たちが一丸となって高級部に行ってもつながるサッカーの指導に取り組んでいる。その成果が現われた」と胸を張った。 一方、敗れはしたが、昨年の覇者、愛知も2年連続で決勝に駒を進めるなど、近年着実に力をつけていることを印象づけた。 在日本朝鮮人蹴球協会の李清敬理事長は、「今年は、合同チームの活躍が目立った。また、神戸が3位、尼崎と西播がベスト8入りするなど、兵庫県下の学校が活躍した。トレセンの成果だと思う。課題点としては、個々の技術と戦術を高めること。1対1の練習を多用し、ボールを簡単に取られない技術を身につけることが大事。また、高級部につなげる意味でも3年生に対する練習メニューを立てて指導してほしい。彼らにとってはこの6カ月間が貴重な期間」と総評を述べた。 [朝鮮新報 2003.9.10] |