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〈朝鮮創建55周年記念在日朝鮮学生中央体育大会〉 九州が悲願の初優勝(高級部男子バスケ)

高級部男子の部で初優勝をかざった九州朝高(決勝戦)

 7チームが出場した高級部男子バスケット競技決勝は、史上初めて進出した九州と4年ぶりの優勝をねらう京都の間で行われた。

 「打倒東京!」を合言葉に選手たちは、1年間辛い練習を重ねこの日の決勝を迎えた。準決勝戦東京を23点差で下した九州は決勝戦、速攻を中心とする京都に前半をリードされる。しかし、第4クウォーター。得意のセンタープレーと3ポイントシュートで次々と得点を重ね、逆転で初優勝。悲願の金メダルを手にした。

 九州朝高バスケットボール部が結成されたのは10年前。しかし、結成当時から学校に体育館はなかった。練習はいつも移動に1時間を費して北九州初中級学校に赴き、行った。同校生徒たちの練習が終わる午後5時からが彼らの練習時間。さまざまなハンディを克服しての優勝だけに選手らの喜びもひとしお。とりわけ、同校OBたちは大会の3日間、目が離せなかったという。「自分たちは決勝の舞台に上がることができなかった。今日から九州朝高バスケ部の新たな伝統が始まるのだと思うと感無量だ」と語っていた。

 選手たちは今大会、気合を入れるため丸坊主頭で臨んだ。呉成俊主将は、「みなが坊主頭だと相手がマークしずらいから」とはにかみながら理由を語った。

 バスケットボール未経験と語る文達成監督は、「生徒たちが一生懸命練習に励んだ結果だと思う。学父母をはじめ多くの人たちが物心両面で支えてくれ、とくに卒業生らが熱心に後輩たちを指導してくれた。結果を財産とし、今後につなげたい」と語った。

 一方、高級部女子の部では東京と大阪が決勝に進出、東京が2年ぶり王座に返り咲いた。

 宋水苑主将は、「昨年優勝を逃した悔しさをバネに1年間、一丸となって練習に打ち込んできた。優勝できてとてもうれしい」と笑顔で語った。

[朝鮮新報 2003.9.10]