〈朝鮮創建55周年記念在日朝鮮学生中央体育大会〉 今年も関西勢が圧倒(バレーボール) |
3日間にかけて行われた中、高級部バレーボール競技部門では、今年も関西勢の圧倒的な強さが目立った。高級部部門では大阪朝高がアベック優勝。中級部男子部門では、尼崎が東大阪を破り優勝、また中級部女子部門では、東大阪が6連覇した。 東大阪の高蓮枝教員(25)は、「夏休み中は毎日のように練習試合をこなし、学校生活を規則正しく送らせ、精神力のアップや自覚をもたせることに気を配った」と語る。金玲美主将(中3)は、「夏休み中の練習が一番きつかったが優勝の瞬間、その辛さも吹き飛んだ」と喜んでいた。 一方、2位となった和歌山の権一美主将(中3)は「初めての決勝戦で緊張してしまい、思うように動けなかった」と悔しさをにじませた。金相訓教員(30)は「精神面で劣り、いつもの力を発揮できなかったのが敗因。今日の決勝戦を、和歌山の新しい伝統を築く第一歩にしたい」と決意を新たにしていた。 金世正在日本朝鮮人バレーボール協会理事長は、「以前は強豪として名をはせていた和歌山にとっては、何十年ぶりの女子メダル獲得。高級部女子部門で銅メダルを獲得した愛知もよくがんばったと思う」と述べながら、すべてのチームに求められることとして、「動作の正確性を高め、多様な攻撃をするための基礎訓練をいっそう重ねること。また、体力をつけること」と指摘した。 今後の課題については、「今大会では2チームのみの参加となった朝高男子バレーボール部の復興を目指して、各学校が中級部から高級部への部員の移行に努力してほしい」と述べた。 [朝鮮新報 2003.9.10] |