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〈フィマンカップサッカーフェスティバル〉 朝・日若者の友好発展に

2日間にわたって熱戦が繰り広げられた大会

 茨城朝鮮初中高級学校創立50周年記念「フィマン(希望)カップサッカーフェスティバル」(茨城朝鮮高級学校サッカー部後援会などが主催)が9月13、14日の両日、茨城県の笠松運動公園補助競技場などで行われた。

 茨城県内の同胞サッカー愛好家、OBたちが朝高サッカー部の強化のために「有志会」を99年に結成し、今年4月に4年間の活動を総括。新たに「茨城朝高サッカー部後援会」を発足した。その第1回強化計画として今大会が開催された。4月から準備を開始し、資金繰りから会場作り、招致活動まですべて自分たちの手で進め、約70人の同胞たちが後援した。

 当日は地元強豪校の水戸商業など、全国大会出場経験校も含め5校が招待され、計6チームが参加した。

 大会初日は2ブロックに分かれ、グループリーグ予選が行われた。

 Bグループの茨城朝高サッカー部は初戦で秋田商業高校に2−2で引き分け、中京高等学校を2−0で下した。2日目は順位決定戦が行われ、グループをトップで通過した同校サッカー部はAグループトップの流通経済大学付属柏高校と決勝戦をたたかった。

 前半立て続けに2点を失った同校は、後半に反撃にでたものの力及ばず0−2で敗れ準優勝となった。

 同校サッカー部主将の李應碩選手(高3)は、「今年一番いい試合ができたが、体力、技術すべての面で劣っていた。冬の全国選手権予選に向けて欠点を克服していきたい」と決意を新たにしていた。

 中京高校サッカー部の福留直人監督は、「朝高生たちの闘志あふれるプレーはとても見応えがあった」と評価した。

 初の大会開催で見事準優勝した茨城朝高サッカー部の朴康守監督は、「後援会やフェスティバル関係者、学父母たちのおかげで生徒たちにいい経験をさせることができた。後押ししてくれる方々がサッカーに関心があり、サッカー部の勝利に期待を寄せている分、試合に勝って恩返ししていきたい」と語った。

 後援会の許佶会長は、「大会成功のための資金作りも大変だったが、教員や生徒、日本の大会関係者らの協力により成功させることができた大会だった」と振り返った。

 また初日の夜には、茨城朝高で食事会と交流会が催され、朝高サッカー部員と日本の高校生らが一堂に会し、一発芸や自慢の歌を披露し交流を深めた。

 昨年の9.17以降、朝・日関係が悪化をきわめているなかで、今回のサッカーフェスティバルは朝・日の若い世代の友好を深めるうえでもよい契機となった。

【競技結果】

 @流経大柏A茨城朝高B中京

[朝鮮新報 2003.10.2]