全国各地の組織活動状況をリサーチした。地方によって、レベルは異なるが、協会、団体としての取り組みは、盛んに行われており、同胞、学生の関心度も徐々に高まりつつある。今、バスケットボールが熱い。 ◆中央協会
各協会の責任者が集合し、11月に兵庫県立総合体育館で開催される、第28回在日本朝鮮人選手権大会の協議を行った。本ページのために全国から情報を提供することも確認された。 ◆東京、関東
隔月ごとの理事会を定例化し、学校、籠球団、協会の連携を強化、情報交換を行っている。中、高体連の新人戦が始まったが、各学校とも順調に勝ち上がっている。
籠球団では、選手権大会で男子は王座奪回、女子は11連覇を目指している。
初級部では、「コリアMBC」の朝鮮学校選抜チームが東京都区部選抜大会に参加する。
各校のレベル向上を目的に、教員対象のコーチングクリニック、審判講習会を11月2日に行った。冬の選手権大会の準備も進めている。東京朝高OB会の結成、東京朝鮮文化会館補修工事を契機に、バスケ関係者のネットワークエリアも拡大されてきた。 ◆愛知
学生中央大会終了後、生徒のレベルアップをはかるため、籠球団員が初、中級部生徒の技術指導を行っている。数年ぶりに籠球団OBチームを結成し、中央大会に向けて、練習を始めた。また、冬の関東選手権に参加する名古屋初級をバックアップする予定だ。 ◆兵庫
学生中央大会での神戸初中(女子中級部)の歴史的な初優勝は、関係者に力と希望を与えた。同協会では、体系的な選手育成のために、今年度から月2回、初級部生徒を対象に教室を開いており、参加者も徐々に増えている。兵庫勢の活躍が期待される。 ◆九州
今夏の学生大会における北九州初中(男子中級部)、九州朝高(男子)の優勝は、卒業生たちをいっそう奮い立たせた。
同地方では、OB、関係者の力で、協会設立のための準備が着々と進められている。初、中、高級部の連携を強化し、初級部においては、他地方での大会参加に意欲を燃やしている。今後、九州勢の活躍は必至だ。 ◆朝鮮大学校男子
2年前からコーチを迎え、急激にチーム力がアップし、今年度大学リーグ4部に昇格した。女子チームの再建が期待される。 全般的には、生徒たちのレベル向上のための取り組みが目立った。また、初、中、高、一般の体系的な選手育成を各協会が目指し、その連携を深めている。各地方協会が指導において目指しているものは、「コリアンバスケットボールプレーヤー」としての精神、技術を教えるということだ。 兵庫で開催される選手権大会(一般)、東京で開催される初級部第7回、中級部第24回選手権大会では、冬の寒さを吹き飛ばすような熱戦が繰り広げられるだろう。(まとめ=編集部) [朝鮮新報
2003.11.7]
|