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第28回在日本朝鮮人バスケットボール選手権大会開催

接戦となった男子決勝

 バスケットボールの第28回在日本朝鮮人選手権大会(在日本朝鮮人バスケットボール協会主催)が8、9の両日、兵庫県立総合体育館で行われ、選手、関係者230余人が参加した。大会では東京が男女アベック優勝を飾った。

 2日間、予選リーグと順位決定戦が行われた大会男子の部には8チームが出場し、熱戦を繰り広げた。

 2組に分かれた予選リーグA組では、連覇を狙う大阪が兵庫Bを69−60、京都を109−76、愛知を123−103で下し、決勝に進出。B組では昨年決勝進出を逃した東京が神奈川を103−76、兵庫Aを87−71、朝大を接戦の末95−93で下し、晴れの舞台に上った。

 東西の雄が激突した決勝は、近年まれに見る好試合となった。前半を終えた時点で大阪が52−39とリード。しかし、ここから東京が地力を発揮。第3クウォーター終了時点で13点差を跳ね返し59−59の同点に持ち込むと、続く第4クウォーターでもねばりを見せ、83−82で大阪に逆転勝ちした。

 東京の張徳義主将は、「昨年の準決勝で朝大に負けたのが刺激になり、この1年間猛練習を積んだ。選手全員初心に戻り、基礎からやった。また、ベテランと若手がかみ合うよう練習以外でも交流を深めチームワークを保った。ディフェンスをさらに強化し来年必ず連覇を成し遂げたい」と喜びを語った。

東京の強さが目立った女子決勝

 一方、7チームが参加した女子の部では東京が圧倒的な強さを見せつけた。予選リーグで大阪Bを108−49、兵庫Aを99−39、愛知を120−47で下した東京は決勝でも京都を98−41の大差で破り、11年連続の優勝。

 李仙玉主将は、「足を使ったディフェンスをうまく攻撃につなぐことができたのが勝因。選手、ベンチ入りしているメンバー全員が同じ気持ちで戦った。週2回練習しているが、楽しみながらも厳しい練習をすることがモットー。集中力とシュート力の精度を高め、連覇記録を伸ばしていく」と決意を新たにした。

 バスケ協会の金聖桓副会長は、「男子の実力が伯仲していることを印象付けた大会だった。今年も朝大が気迫あふれるプレイをして大会を盛り上げた。固定されたセンタープレーヤーがいなかったのが残念だ。優勝した東京は、ベテランと若手がかみ合ったチームで若手が経験を積めばもっと強くなるだろう。また、女子は東京の独壇場だったが、他のチームも奮闘することを願いたい。そのためには勤勉に練習に取り組むことが重要だ。朝大女子バスケ部の再建など、各チームとも選手の発掘と育成に力を注いでほしい」と総評を述べた。

大会結果
 【男子】@東京A大阪AB朝鮮大学校
 【女子】@東京A京都B大阪B(オンマーズ)

[朝鮮新報 2003.11.13]