第30回在日本朝鮮人卓球選手権開催 |
第30回在日本朝鮮人卓球選手権大会(在日本朝鮮人卓球協会主催)が8、9の2日間、大阪府立体育会館で行われた。 記念すべき大会では初めて初、中、高級部と一般の4部門が同時開催され、全国から選手、関係者180余人が参加し、熱戦を繰り広げた。 初級部の部では、来年1月5〜7日に大阪で開催される東アジアホープスグランプリ卓球大会(国際大会)の在日代表選手選考会が行われ、男子4人、女子2人が決定した。 一般の部では、男女それぞれ団体戦と個人戦が行われた。 16チームが参加した男子の部決勝は兵庫Aと東京Aが5年連続で顔を合わせた。予選リーグ、決勝トーナメントのすべての試合で3−0のストレート勝ちを収めてきた兵庫が決勝でも3−0で完勝し、3連覇を成し遂げた。 今大会、最高齢者ながら同チームを引っ張ってきた梁光保選手(63)は、「2年前に優勝した時から3連覇が一つの目標だった。この1年間はチームワークを大事にし、練習に励んできた。他のチームから目標とされるチームになるよう今後もがんばりたい」と喜びをあらわにした。 3連覇の原動力となった高英樹選手は、「みんなの後押しがあって実力以上の力が発揮できた。応援してくれた京都の選手たちに感謝の気持ちを伝えたい」と語った。 大会では京都が初めて銅メダルを獲得した。 一方、6チームが出場した女子の部では昨年に続き東京Aと大阪Aが決勝に駒を進めた。東京は16回大会以来優勝から遠ざかっているが、金民子、金京輝の40代コンビが大阪の若いペアを相手に意地を見せた。試合は第5試合までもつれる激戦の末、東京Aが3―2で大阪Aを下し、14年ぶりに団体戦を制した。 ラケットを持たない日がないという金民子選手は、「やるしかないという気持ちでやってきた。練習の賜物」と喜び、うれし泣きの金京輝選手は、「やっと金メダルを取れた。つぎは3連覇を目指す」と語った。 個人戦男子のシングルスでは兵庫の高英樹選手、女子は東京の金民子選手が優勝し、ともに団体、個人の2冠を達成した。 また、大会初日の夜には記念パーティーが大阪市内で行われ、12人に卓球協会功労賞が贈られた。 同協会の姜英宙会長は、「男子団体で優勝した兵庫は自信と自負心に満ちあふれていた。また、大阪と京都は若手の台頭が目立ち、今後が楽しみだ。卓球は幅広い年代層が楽しめるスポーツなので、協会は今後も愛好家の交流と発掘、選手育成、各地方協会強化と活性化のため尽力していく」と総評を述べた。 競技成績 ◆団体戦 △一般 △高級部 △中級部 ◆個人戦 △一般 △シニア △中級部 [朝鮮新報 2003.11.13] |