〈コリアンサッカーダイジェスト〉 全国大会進出果たした京都朝高など11月の試合結果 |
第82回全国高等学校サッカー選手権京都大会決勝公式記録員戦評 決勝戦序盤は、中盤の4人が三角形のサポートを形成し、長短のパスをおりまぜてボールポゼッションしながらゴールを目指す桂がペースをつかみ、決定機を2度つくる展開で始まった。 15分を過ぎた頃から、京都朝高がDFラインからFWの金Jと金Pをターゲットとしたロングフォワードパスを使い出し、桂のDFを下げさせた。そこからセカンドボールを拾いサイド攻撃を仕掛け、ゴール前の場面を多く作り、前半21分、李Hのヘディングで先制点を挙げた。セカンドボールの支配率がゲームの流れを左右した前半であった。 後半立ち上がり早々、CKから渡辺Iのヘディングで同点に追いついた桂の2トップと2人の攻撃的MFの4人が、広がりと角度を意識したポジションを取り、京都朝高のDFラインを分散させ主導権を握った。60分過ぎからは両チームのDFラインがやや下がりぎみになり、互いのゴール前の一進一退の攻防が続いた。 延長戦は、両チームが持ち味を全力で出し切る好プレイの連続で素晴らしい戦いとなった。決着をつけたのは、リスタートから一瞬のチャンスを逃さなかった京都朝高、金Pの見事なダイビングヘッドであった。 京都朝高のシンプルで闘志あふれる粘り強いサッカーを全国の場で思い切り展開してもらいたい。 金清会長の京都朝高サッカー部への祝賀メッセージ 在日本朝鮮人サッカー協会を代表して、京都朝高サッカー部の全国選手権初出場を心よりお祝いいたします。 これも京都朝高の監督、コーチ、選手一同の熱い情熱と努力の賜物であり、学校、学父母、OB会をはじめ京都同胞の後押しがあってこそ実現した快挙だと思います。 全国大会でもまず1勝を挙げて勝ち進むことを願い、同胞たちへ更なる喜びを与えてくれることを期待しています。 11月の試合結果 【朝鮮男子A代表】 ◆04年アジアカップ予選 【朝鮮男子オリンピック代表】 ◆アテネ五輪2次予選 【第82回全国高等学校サッカー選手権予選】 ◆東京朝高(ベスト8) [朝鮮新報 2003.11.27] |