第5回親善杯−京都朝・日親善サッカーフェスティバル03行われる |
第5回親善杯―京都朝・日親善サッカーフェスティバル03(同フェスティバル実行委員会主催、在日本朝鮮人京都府サッカー協会と社団法人京都府サッカー協会後援)が11月23日、市内の吉祥院運動公園球技場で行われた。府内のサッカー愛好家たちの友好親善促進とサッカーレベルの向上を目的に5年前から開催されてきた同大会には、大会実行委の李鐘大委員長(京都体協会長)、府サッカー協会の田中偉晃会長をはじめ選手、関係者、同胞と日本市民ら700人が集い交流を深めた。 昨年は9.17以降に朝・日関係がぎくしゃくした中でも「こういう時だからこそ底辺の交流を閉ざしてはならない」との関係者らの強い思いで大会を開き、500人が集まった。 今年は京都体協結成50周年、京都朝鮮中高級学校創立50周年を迎えた節目の年に開かれただけとあって、朝早くから多くの同胞が詰めかけた。一週間前の16日に京都朝高サッカー部が初の全国選手権出場を決めたこともそれに拍車をかけた。 小学生の部(4年生選抜、5年生選抜)、中学生、高校生、青年、社会人、シニアの6部で計8試合が行われた。府協会公認の審判員5人が動員されるなど、単なる「お祭り」に止まらず権威ある大会として運営された。 開会式では、来賓として田中会長、主催者を代表して李委員長がそれぞれあいさつした。 府代表として全国選手権に出場する京都朝高サッカー部員から報告を受けた田中会長は、「在日同胞の思いを胸に、京都府代表として堂々と全国の舞台に立ってほしい。慢心せず持てる力を充分に発揮し、いい成績を収めてくれることを望む」と選手らを激励した。 また、「この大会は青少年の健全な育成と日朝サッカー愛好家たちの交流を深めるうえで大きな役割を担っている。今回、優勝した京都朝高の生徒たちが表彰式の際、両手で金メダルを受け取る姿を見て感激した。スポーツマンとしての姿勢が全国大会出場につながったと思う。その礼儀正しさを日本の生徒たちも見習わなくてはならない」と付け加えた。 一方、「朝・日サッカー関係者の惜しみない協力があって、京都朝高が初の栄誉を勝ち取ることができた」と述べた李委員長は、「競技である以上、勝ち負けは重要な要素。でも、それに負けないくらいの友情と絆を深めることができたのが一番の財産だ。この地域に根付いた貴重なイベントが、途切れることなく続き発展するようがんばっていきたい」と抱負を語った。 試合中、激しくぶつかり合いしのぎを削った選手たちだが、試合後は互いの健闘を称えあった。そんなスポーツマンらしい清々しい姿に会場を訪れた観客たちは惜しみない拍手を送っていた。(千貴裕記者) 【試合結果】 ・京都朝中 1−0 洛南中 [朝鮮新報 2003.12.6] |