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北海道「ミレフェスタ2004」4年ぶり2回目の開催

 「ミレフェスタ2004」が9月26日、北海道朝鮮初中高級学校(札幌市)、体育館で行われた。同フェスタは学齢前から日本学校に通う小学校3年生までの同胞の子どもとその家族を対象に、朝鮮学校に対する理解を深めてもらい、入学生を募るためのイベント。2000年についで2回目となる。

 入学シーズンが近づいてから募集をかけるのではなく、学齢前の6年間を通して家族ぐるみで交流を深め朝鮮学校に入学しやすい環境を作ろうと企画された。

 7年前に発足した学齢前の子どもをもつ母親たちの同胞育児サークル「ミレ」が中心となって、4月から準備が進められてきた。この日のフェスタには、学齢前および日本学校に通う小学校低学年までの子ども50人とその家族96人を含む、計400人余りが参加した。

 会場となった同校体育館には華やかな装飾が施され、「子どもたちの未来のために」と書かれた看板が掲げられた。また同校中高級部生徒たちの手作り料理がテーブルいっぱいに並べられ、無料で参加者たちに配られた。

 舞台では体操のお兄さん、お姉さんが歌や踊りで子どもたちを喜ばせたほか、オモニ会による演劇「大きなかぶ」も好評を博した。アンパンマンや仮面ライダーといった人気のキャラクターたちが子どもたちを優しく抱きかかえる姿が見られた。すべてが手作りで、キャラクターの着ぐるみを着ていたのも同校高級部の生徒。

 演目最後に行われた子どもチョゴリファッションショーでは、華やかなチョゴリを身にまとった1〜6歳の子どもたちが年齢別に舞台に登場。ビデオやカメラで撮影する親たちの姿が目立った。

 また会場には「専門医による相談室」が設けられ、同校卒業生の金竜一先生(旭川豊岡小児クリニック)、金修司先生(平岡パーク歯科)、また金子望保健師(清田保健センター)が子育てなどに関する親たちの相談に答えていた。

 朝・日間に諸々の問題が横たわる状況下で、はたしてどれだけの人数が集まるのか心配だったと話す実行委員の金映慧さん(40)は「現実がきびしいからこそ、こういうイベントが重要だと思う。すべては未来の主人公である子どもたちのためです」と語った。

 同月15日には北海道青年商工会、北海道体育協会、同校オモニ会共催の北海道朝鮮初中高級学校チャリティー「第2回コマカップゴルフコンペ」が苫小牧市ニドムクラシックコースで開催され、同胞80人、北海道議会議員を含む90人の日本人が参加。チャリティー金150万円が集まり、うち10万円を札幌市に寄付するとともに、同校に対する助成金増額を要請した。(鄭茂憲記者)

[朝鮮新報 2004.10.5]