12月4、5日 東京で「コリアン学生学術フォーラム2004」開催 |
今年も、「コリアン学生学術フォーラム2004」が12月4、5の両日、東京スポーツ文化館BumB(東京都江東区)で開催される。統一テーマは「21世紀、在日コリアンの可能性」。昨年に続き3度目の開催で、今回も統一コリア賞(賞金20万円)の受賞をめざし留学同に所属する学生、朝大生をはじめ多くの同胞学生や留学生の論文が寄せられている。 今年の目玉の一つは、「統一コリアと東北アジアの新時代創造のために」と題して行われる特別記念講演会。立命館大学の徐勝教授、同志社大学の浅野健一教授を迎えて、講演と対談を行う。 京都生まれの徐氏は、ソウルに留学中の1971年、朴正熙政権の下ででっち上げられた「学園浸透スパイ事件」と関連して、弟の俊植さんとともに逮捕され19年間(俊植さんは17年間)の獄中生活を強いられた。その間、想像を絶する拷問を受けたが、強靭な精神力で闘い抜いた。「獄中19年」(岩波新書)、「駐韓米軍犯罪白書」(青木書店)など著書多数。 一方の浅野氏は、共同通信社での記者生活後、94年に同社を退社し、慶大、専大の非常勤講師を務めた後、同志社大教授に。人権と報道問題に関するエキスパートで、「人権と報道・連絡会」世話人も務めている。 6.15北南共同宣言以降、急速に発展する統一気運の中での在日コリアンの役割、「平壌宣言」以降、絶えない「北朝鮮バッシング」の本質とは−など、参加者への問題提起とメッセージで講演会がつづられる予定。 もう一つの目玉である日朝フレンドシップ討論会は、在日コリアンと日本人の学生が本音で語り合うしゃべり場。@朝鮮民主主義人民共和国について語ろうA「韓国ブーム」で何が変わったのかB在日朝鮮人差別はもうなくなったのか−の3つがテーマ。 メインのテーマ別分科会では、懸賞論文の分科別発表会の後、統一コリア賞(最大1編、賞金20万円)、課題論文優秀賞(各課題最大1編、賞金5万円)、奨励賞(最大5編、賞金2万円)などが表彰される。課題論文優秀賞の中から統一コリア賞が選ばれる場合もある。 すでに、「京義線連結による経済効果」「日朝国交正常化後の在日朝鮮人の法的地位改善」「『株式会社学校』の民族教育への応用と可能性」などの論文が寄せられている。「締め切りは18日とまだ時間があるので、どしどし応募してほしい」と主催者側の同フォーラム実行委では話している。 また、今年は芸術及び音楽作品も募集している。音楽作品は「コリアンユースコンサート」と題して開かれる、音楽専攻の学生によるコンサートで発表される。美術専攻の学生の作品は「コリアンアートスペース」で展示される。 スケジュールは以下のとおり。 12月4日(土)午前10時開場。10時半〜オープニング、11時〜特別記念講演、午後1時半〜テーマ別分科会、6時〜コリアンユースコンサート、日朝フレンドシップ討論会、9時〜参加者交流会 5日(日)午前9時半〜リレートーク、11時〜授賞式・閉会式、午後1時〜スポーツフェスティバル 参加費は学生2000円、一般3000円、特別記念講演会のみ参加も可(参加費500円)。※宿泊、食事は別途。 問い合わせ、参加申し込みはコリアン学生学術フォーラム実行委員会まで(TEL 03・3818・5359、FAX 03・3818・5202、Eメール=forum@advance-k.net)。http://www.advance-k.net/~forumでも詳細を見れる。 [朝鮮新報 2004.11.13] |