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民族教育−正規、準正規の体系構築に 新時代の要求に合わせ強化

10月24日に行われた長野初中創立35周年記念行事。同胞たちは力を合わせて民族教育を守ってきた

 A 総連第20回全体大会では、今後3年間最も力を入れる課題として民族教育の固守、発展を取り上げた。

 B そのためにまず、新時代の要求と同胞の志向に合わせ民族教育事業をより強化発展させるとともに、全機関、全同胞挙げて押し立てていくことが提起された。もうひとつ重要な点として、準正規教育体系を整備していくことがある。

 C 準正規教育とは、日本の学校に通う同胞子女たちに民族性を与えるための教育のことだね。

 A そう。9月24日に行われた総連本部教育部長、校長らの会議では、正規教育と準正規教育を2大柱として民族教育網を構築させることの重要性が強調された。

 C 民族教育を守るために、各地で行われている運動としては他にどんなことが挙げられる?

福島(中通)では生徒募集活動を強化させるとともに教員、朝青員、女性同盟らが一丸となって土曜児童教室の運営に力を注いでいる

 B まず、生徒募集活動だろう。例えば大阪では、民族教育対策委員会など単位別に会議を開いて情報を交換し、そのうえで家庭訪問を行っている。生徒たちの活躍ぶりを知らせる情報誌を発刊するなど、対外宣伝にも力を入れている。生野初級では、午後6時までの「延長保育」や夏期教育などを実施している。また、すでにおなじみのスタイルとなった「一口○千円運動」は、民族教育を支える運動の大きな柱となっている。

 A 8カ月運動期間、準正規教育網を拡大することが重要な課題として提起されている。豊田(愛知)、中部(静岡)、鹿児島、右京(京都)など各地で土曜児童教室が次々と開講された。このように、各地で1人でも多くの同胞子女たちに民族性を与えるための地道な努力が重ねられている。

 B 一方、朝大卒業生の司法試験1次試験が免除され、在学生、卒業生の保育士試験受験が可能になるなど、資格取得などの面で大きな前進があった。東京第2初級グラウンド裁判問題は民族教育権を踏みにじろうとする動きに対し、逆に不当な差別であることをアピールしていくうえで意義が大きい。だから、勝訴に向け支援活動をさらに盛り上げていくことが求められている。

 C 民族教育は在日朝鮮人運動の生命線。1世たちから受け継いだ民族教育を地域の特徴に合った方法を駆使し、みんなの力で守っていくことが大切だ。

[朝鮮新報 2004.12.27]