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同胞生活奉仕−支部拠点に各問題に対応 各地で福祉問題に力

「アリランの家」金理事長の経験談に耳を傾ける各地の本部職員たち

 A 20全大会は、総連の2大中心柱の一つである同胞生活奉仕に全力で取り組むよう呼びかけた。それに伴い、綱領も改訂されたが、実際のところ各地の反応はどうなのか。

 B 同胞らの期待はかなり大きい。とくに、総連中央常任委員会が8カ月運動に関連して10月1日に発表したアピール文の中でも、「同胞の生活に奉仕し、福祉活動に全力を傾ける」と明記されており、同胞たちはこれを総連の「公約」とみなし注目している。

 A 総連は実際どのように取り組んでいるのか。

 B 9月15、16の両日に総連支部委員長会議と総連本部同胞生活部長会議が開かれ、支部などを拠点に同胞たちの生活上のあらゆる問題に対応するよう強調された。さらに、同胞生活部長たちは、神奈川県川崎市の「アリランの家」を訪れ、実際のデイサービスを見学し、関係者たちの経験談も聞いた。

「八尾サランの家」の活動の様子

 C 現在、13カ所で同胞高齢者のための各種福祉施設が運営されている。西宮(兵庫)では23日、デイサービス施設がオープンした。瀬戸(愛知)は来年、開設予定だ。その他の地域でも、あらゆる試行錯誤を重ねながらも開設に向け着々と準備を進めている。

 A NPO法人の取得や福祉施設の開設には、かなり専門的な知識が必要なのでは。

 B そうだ。だが、川崎などは以前に総連職員や朝鮮学校の教員を経験した60、70代の人らが地道にやってきた。大阪の東淀川支部などは、委員長を含めた職員がヘルパー資格の取得めざして猛勉強中だ。

 C朝大生や朝高生の間でも、福祉やボランティアへの関心が高まっている。即戦力としての期待が大きい。

 A 福祉問題に取り組んでいる総連に対する同胞たちの反応はどうか。

 B 支部などの取材先で一致して聞く話だが、福祉問題に力を入れると家族たちがとても喜んでくれるようだ。若い世代も支部に親しみを持って足を運ぶようになるそうだ。

 C同胞や活動家たちの問題意識も高まっていると思う。無年金問題などもそうだ。総連京都は地道に要請活動を行って給付金受給に大きく貢献した。

 A そういう意味では、今まで漠然としていた同胞社会の未来像が、少しずつ鮮明になってきたようだ。

[朝鮮新報 2004.12.27]