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大阪府堺市の同胞、「ただす会」メンバー、差別発言の市議に質問状提出

 「堺市議会における民族差別発言をただす会」のメンバーら十数人が7日、大阪府の堺市庁を訪れ、朝鮮学校における民族教育を否定するなどの差別発言を行った水ノ上成彰・堺市議会議員に、真意と事実関係を確認する公開質問状を手渡した。

 面談したのは「ただす会」の小仲久雄代表(「堺ハクキョの会」会長)、事務局の鄭樹宏さん(総聯大阪・堺支部委員長)、賛同人の鄭鎬榮さん(民団大阪・堺支部支団長)の3人。「ただす会」側は、「議員の発言は、在日コリアンが自らの民族として誇りを持って生きていく基本的権利を否定する人権蹂躙、民族差別であり、看過できない」とし、問題発言の真意、朝鮮学校と民族教育、国際人権委の勧告についての議員の考えを問う4つの質問に文書で回答するよう、本人に求めた。

 応対したのは水ノ上議員を含む同会派の議員3人。水ノ上議員は「民族教育を否定するつもりはない」などと述べ、20日までに回答するとした。

 水ノ上議員は6月15日の堺市議会文教委員会で「朝鮮初級学校で行われている教育は北朝鮮の公民化教育であり…」「公益上の必要性から補助金を出すことは疑問がある」などと発言。同胞や朝鮮学校の父母、市議を含む日本人有志らは、発言の撤回と謝罪を求めるため、9月13日に「ただす会」を結成。賛同人はすでに80人を超えている。

[朝鮮新報 2004.10.14]