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朝大在学生、卒業生に社会保険労務士受験資格認定を 厚生労働省に要望書提出

 在日本朝鮮人人権協会と朝鮮大学校の教員、学生の代表ら8人が民主党の石毛えい子・衆議院議員とともに7日、厚生労働省(東京都千代田区)を訪れ、朝大在学生・卒業生に対して社会保険労務士の受験資格を認定するよう求める、尾辻秀久厚労相あての要望書を提出した。厚労省側からは、森岡雅人・労働保険徴収課長ら3人が応対した。

 要望書は、朝鮮学校出身者の国立大学への受験資格や朝大卒業生の司法試験一次試験免除など、資格取得への道が幅広く開かれているなか、朝大在学生・卒業者の学力を認め、社労士の受験資格を与えるよう求めた。

 現在、社労士の受験資格は、4年制大学に2年以上在学し62単位を取得した者、短大卒業者、一定の要件を満たした専修学校卒業者、国外の大学卒業者などに与えられている。

 朝大政治経済学部法律学科3年の李智香さんは、在日朝鮮人の中には中小企業経営者が多く、特有の問題があると指摘しながら「社労士資格を取り同胞のために尽くしたい」と改善を強く求めた。

 金哲敏弁護士は、資格取得を目指しながら民族教育も受けたいという学生たちの受験機会を奪っている現状にあり、民族教育を保障するうえでも重要な問題だと指摘した。

 厚労省側は「これまでよく把握できていなかった。今後、検討していきたい」と述べた。

[朝鮮新報 2004.12.9]