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〈第2回6者会談〉 次回会談、期待は困難と朝鮮外務省スポークスマン

 朝鮮外務省スポークスマンは2月29日、北京で行われた6者会談と関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

柔軟性ある提案に中ロ、支持と理解

2月25〜28日まで北京で行われた第2回6者会談 [写真=聯合ニュース]

 2月25〜28日にかけて北京で朝米間の核問題に関する6者会談が行われた。

 われわれは今回、朝米間の核問題解決のための方途的な問題が虚心坦懐に論議され、問題解決に向け一定の展望が開かれるだろうとの期待を抱いて会談に参加した。

 こうしたことからわれわれは、朝鮮半島の非核化を目標とする同時一括妥結案に沿って透明性ある核放棄の意思を明らかにし、第1段階の行動措置に入りうるとの公正で柔軟性ある提案をするなど、最大限の雅量をすべて示した。

 そして、中国やロシアをはじめとする会談参加者は、われわれの妥当な提案に支持と理解を表明した。

 しかし米国は、われわれがすべての核計画を「検証可能で不可逆的な形で完全放棄」してこそ、われわれの憂慮事項についての論議もできるという旧態依然とした「先核放棄」の主張をふたたび持ち出し、会談の進行に大きな障害を作り出した。

 また、われわれがすべての核計画を放棄した後も、ミサイル、通常兵器、生物化学兵器、人権などその他の問題が解決しない限り、われわれとの関係正常化には進めないという愚にもつかない主張まで持ち出した。

 会談に臨む米国側の態度は、われわれをさらに失望させた。

 米国側は、初めから問題を解決しようとの真しな姿勢はおろか、今回、われわれと協議しようとするのではないと言いのけた。

 そのうえで、まえもって作ってきた脚本を読むだけで質問にすら答えないなど、いかなる誠意も見せなかった。

 結局、米国は昨年8月の6者会談同様、われわれと平和的に共存するという立場は少しも見せず、会談という看板のもと時間だけを引き延ばし、われわれを孤立、窒息させるための敵視政策を最後まで追求するという本心をあらわにした。

政治目的達成のため時間を引き延ばし

 現在、米国は経済的に困難なわれわれに圧力を加え、時間を引き延ばせばわれわれが「崩壊」すると打算しているようだが、これはわれわれについてあまりにも知らないというものだ。

 チュチェ思想を指針に、すべての軍隊と人民が先軍政治のもとに団結しているわれわれの社会主義制度は、いかなる風波にも微動だにしないだろう。

 米国は、自らの政治目的を達成するために時間を引き延ばしているようだが、核問題の解決が遅れることでわれわれが不利になることはない。

 その間にわれわれは必要な措置を迅速に取っていくだろう。

 米国が対朝鮮政策を転換する意志を持たない限り、6者会談はこれからも朝米間の核問題解決に何の貢献もしない無意味な会談になるだろう。

 事態はこうであるが、われわれは核問題を対話を通じて平和的に解決しようという真しかつ忍耐力ある立場から、次回6者会談の開催時期と実務グループを組織する問題に合意を与えた。

 しかし、会談が続くからといって問題が解決するとの期待を持つのは難しい。

 今後、核問題解決のいかんは米国側の態度の変化にかかっている。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.3.3]