朝鮮外務省代弁人、「人権問題」うんぬんする米非難 |
朝鮮外務省スポークスマンは2月28日、米国が最近、ふたたび朝鮮の「人権問題」に言いがかりをつけたことに関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。 2月25日、米国務省は「人権状況に関する国別報告書2003年」を発表し、またしてもわれわれに言いがかりをつけ、聞くに耐えない悪口を並べ立てる挑発行為を働いた。 米国が身のほど知らずに国際「人権裁判官」にでもなったかのように振る舞い、他国の「人権状況」について自分なりに「評価」すること自体が鼻持ちならない行動だと言わざるを得ない。 米国こそ、偽りの情報と謀略で自主の道に進んでいる国々に対して経済制裁と戦争を強要しながら世界のいたる所で大量殺りくに明け暮れる国際民主主義の絞殺者であり、世界人権じゅうりんの元凶である。 人権はすなわち国権である。 ありもしない情報をでっちあげてイラクの国権を武力で侵害し、徒手空拳の罪なき平和的住民と子どもにまではばかることなく爆弾を投下した米国の蛮行は、「世界でもっとも非人間的な政権」が他ならぬ現米政権であることを明白に実証している。 生命権と生存権が人権分野において焦びの問題だと言われている時、人間の生命を無残に奪い、血の海の上に「人権擁護」の看板を掲げている米国の行動は一体何と言えようか。 実際、人権裁判を行うなら特大型人権犯罪集団である米国を被告席に立たせてしかるべきである。 集団虐殺行為の主犯、生存権じゅうりん行為の化身である米国が頑迷かつ紋切り型の人権をうんぬんしたのは、自らの鉄面皮さをさらけ出すばかりで誰も驚かすことはできない。 われわれは、米国が対朝鮮人権騒動を起こした本心について指摘したい。 米国が「ウラン濃縮」説をもってわれわれに対する封鎖に執着しているのと時を同じくして、ありもしない「人権問題」に言いがかりをつけたのは、核問題に人権問題まで加えてわれわれのイメージを傷つけ、何としてもわれわれを国際的に孤立、圧殺しようとする下心から発したものである。 米国は、われわれを甚だしく誤算している。 米国が「政権交替」や「制度崩壊」を企んで躍起になるほど、自分の運命を見守ってくれるわれわれの社会主義制度を擁護し、守り抜こうとする朝鮮の軍隊と人民の意志はいっそう強固になるだけである。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2004.3.3] |