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鳥インフルエンザ防疫対策、朝鮮各地で「最大の警戒」

鳥インフルエンザ対策で運搬車を消毒する衛生員たち

 16日の朝鮮中央通信によると、朝鮮では鳥インフルエンザに最大の警戒心を高め、その防疫対策活動をいっそう強化している。2月初旬に組織された国家獣医非常防疫委員会は、農業省、保健省、国土環境保護省、商業省、平壌家きん連合総局をはじめ省、中央機関との緊密な連係のもとに防疫対策を全国家的な活動として推し進めている。

 金赫鎮同委員会副委員長(農業次官)によると、委員会はその執行のための常務グループを設けて道、市、郡に獣医非常防疫委員会を組織して活動している。

 2月末から4月までは渡り鳥が来る時期なので、鳥が飛来する地域に深い注意を払っており、特に、死んだ野鳥類に対する細菌検査、ウイルス検査を厳格に行っている。

 黄砂現象によって伝染しかねないウイルスの防疫対策、鶏、アヒル飼養工場とダチョウ牧場に対する防疫対策にも力を入れ、特に、家きん類に対する洗浄と消毒、検診を徹底的に行っている。

 農業科学院獣医学研究所では、鳥インフルエンザが発生した場合、そのウイルスを分離、同定する研究を深めている。

 また、新聞、放送を通じて鳥インフルエンザの発生経緯とその予防対策を人々に知らせ、鳥インフルエンザを防ぐため国際機構との協力も強化している。港、国境、空港、境界沿線地帯では獣医検疫を厳格に行っており、外部から鳥インフルエンザのウイルスが伝染しないように強力な対策も立てている。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.3.19]