5月2、3日、第6回国内外同胞平壌医学討論会開催へ |
第6回国内外同胞平壌医学討論会が5月2、3日に開催される。討論会では主に分科会形式での発表と質疑応答が行われる。これはこの場が、単に北と南、そして海外同胞医療人が一堂に会し交流するという段階から、医学研究および臨床について具体的でより実質的論議を行う場へと発展しつつあることを示している。また、今回の討論会では、来年ソウルでの開催を展望し、質量ともに従来の討論会と比べてより充実した形態へと移りつつあるという特色も持っている。それは今回、在日医療人10数名のほか、南から50数名、在米10数名、そして在中、在ロからも参加が予定されているということを見ても察せられる。 今回のような大規模で本格的な医療交流の場を持つということは、昨年の討論会参加者が共に掲げた「ウリ民族統一医学発展のために!」という合言葉を、より多くの同胞医療人が理念として共有していくうえで重要な契機になるということである。 国内外同胞平壌医学討論会の結成には、われわれ在日本朝鮮人医学協会が深く関わっている。1990年代に私たちが朝鮮医学協会や科学院に提案して数年にわたり根気強く話し合った末、5年前に実現したという経緯があるためである。ここには金萬有顧問、故兪順奉先生、朴相鉉常任顧問をはじめ多くの先輩方の熱い思いが込められている。1970年代から90年代まで続けられてきた平壌市内の限られた医療機関との医学交流を発展的に解消し、より幅広く、南の医療人、そして在米をはじめとする海外同胞医療人をも含めた交流にしようとの願いが実を結んだ訳だ。 南北の医療人、北と海外同胞医療人の間での直接連絡がままならない現在の状況において、そのどちらとも連絡を取り合うことが可能なわが医協に、各方面から「橋渡しの役割を」との要望はとても強い。医協では、各方面との連絡を取りながら、当面は北の医療発展に可能な限りの支援をしつつ、相互の交流を深めるために力を注いでいく方針だ。 国内外同胞平壌医学討論会への参加に際して、医協では1万冊以上の医学図書の寄贈を準備している。南と在米の参加者も相当な支援品を用意しているとのことである。討論会に参加する在日の医師たちが平壌滞在中には、朝鮮に居住する親族の診察活動も予定している。 参加希望者および詳細については医協中央事務局まで問い合わせいただきたい。(李大国、医協中央会長) [朝鮮新報 2004.4.1] |