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〈最高人民会議第11期第2回会議〉 朴奉珠総理の報告

 最高人民会議第11期第2回会議で行った朴奉珠総理の「朝鮮民主主義人民共和国内閣の2003年の活動状況と2004年の課題について」の内容は次のとおり。

重工業強国にし、軽工業と農業に投資

 昨年、内閣は党が示した先軍時代の経済建設路線に従って、国防工業の基礎をなす重工業を強固にしながら軽工業と農業の発展に投資を集中したことにより、先軍時代の要請にふさわしい強力な国家経済力を整えるうえで大きく前進した。

 党の戦闘的スローガンに従って共和国創建55周年を誇らしい勝利の年として輝かすためのすべての勤労者の献身的なたたかいによって昨年、工業総生産額は前年に比べ10%増え、電力は21%、鉛、亜鉛は76%、鉄鉱石は46%、セメントは27%増えたのをはじめ主要工業製品の生産が著しく伸びた。

 昨年、先駆け部門をはじめ重工業部門の物質的、技術的土台が強固になり、消費財の生産拠点と農業の生産基盤がいっそう強化された。

 電力工業部門に力量を集中した結果、既存の発電所の技術改造活動が積極的に推し進められ、発電設備の稼働率と効率をさらに高められるようになり、石炭工業部門では掘進を先行させて採炭場の数をいっそう増やし、各種の先進採炭法を積極的に導入して石炭生産を将来を見通して拡大することのできる道を開いた。

 採掘工業の発展に力を集中した結果、茂山鉱山連合企業所と剣徳鉱業連合企業所をはじめ主要鉱山の面ぼうが一新され、生産正常化の軌道に確固と乗り、亀城工作機械工場がフレキシブル生産システムと様々な数値制御工作機械で装備された近代的な工場に整えられ、楽元機械連合企業所と煕川工作機械工場をはじめ主要機械工場の改造、近代化で大きな前進が遂げられた。

 また、全般的紡織工業部門の設備が整備、補強され、靴生産拠点と衣服生産拠点に近代的な設備が導入され、多くの軽工業拠点がより近代的に整えられた。

 新しい優良種子と大紅湍式ジャガイモ農業方法、様々な二毛作方法など先進営農方法が数多く導入され、農業構造の改善と営農工程の科学化のための基礎が築かれ、大規模の土地整理と水路工事が力強く推進されて穀物生産を画期的に増やすことのできる保証がもたらされた。

 国土管理活動と都市経営活動が改善され、先端科学技術の発展に力量を集中した結果、世界科学界の注目を引く重要な科学技術の成果が達成された。

 白頭山地区の革命戦跡地、革命史跡地建設が成功裏に推し進められ、金日成総合大学をはじめ主要大学と各級学校の物質的、技術的土台がいっそう強化され、党の予防医学的方針を貫徹するうえで前進を遂げられるようになった。

 昨年の経済、文化建設分野で収めたこれらすべての成果は、全的に朝鮮労働党の独創的な先軍革命指導がもたらした輝かしい結実である。

最重要課題は経済、科学の一大飛躍

 経済、科学部門において一大飛躍を起こすことは今年、内閣に提起されたもっとも重要な課題である。

 今年、経済活動においてとらえていくべき中心課題は電力、石炭、金属工業と鉄道運輸をもりたてて新たな生産的高揚の突破口を開き、軽工業と農業生産に大きな力を入れて人民経済全般の飛躍的な発展と人民生活向上において決定的な転換をもたらすことだ。

 鉄精鉱生産を昨年に比べ2.3倍以上に伸ばして冶金工場に原料を円滑に保障すると共に銑鉄生産は2.5倍、圧延鋼材生産は5倍に増やして国防工業部門に優先的に保障し、電力、石炭工業と鉄道運輸部門の設備補修用鉄鋼材を無条件、計画どおりに保障する。

 電力工業部門では、大規模の水力発電所と中、小規模の発電所建設を推し進めて発電能力を新たに造成し、電力の送電ロスを極力減らし、電力供給に対する中央集権的規律を厳格に立て、計量、計測手段を広く導入して電気を効果的に利用する活動を推し進める。

 石炭工業部門では、掘進を優先させ、採炭場の数を増やし、供給活動を責任をもって行い、石炭生産を引き続き引き伸ばして軍需工業と人民経済主要部門の石炭需要を円滑に保障する。

 鉄道運輸部門では、鉄道貨物の輸送量を昨年に比べ20%以上増やし、採掘工業部門では鉛、亜鉛の精鉱生産を増やし、製錬の実収率を高めながら貴金属と希金属鉱山を将来を見通して開発する積極的な対策を立てる。

 そして、化学工業部門では人民生活の向上に切実に必要な塩化ビニールと炭酸ソーダの生産拠点をはじめ化学工業の拠点を整備、補強し、現存化学工場の生産を正常化する運動を力強く繰り広げる。

 農業部門では、党の種子革命方針、ジャガイモ農業革命方針、二毛作方針を貫徹するたたかいを力強く繰り広げる一方、営農物資保障活動と農業の管理、運営方法を改善する積極的な対策を立てる。

 そして、豆栽培面積を大々的に増やし、穀物加工を改善することに大きな力を入れ、ジャガイモとサツマイモの生産地に各種能力の保管、加工拠点を大々的に建設し、新型の白米加工設備と油精製工程を積極的に導入して人民の食生活を決定的に改善する。

 軽工業部門では、改造、近代化された基礎食品工場と紡織工場、日用品工場の生産を正常化して今年、織物の生産を73%、靴の生産を53%増やすのをはじめ消費財の生産を決定的に増やす。

 国の科学技術の発展に大きな力を入れ、国際的な科学技術交流活動を強化して、他国の先進科学技術を朝鮮革命の要求と実情に即して導入し、われわれのものにする活動を目的志向性をもって展開していく。

 対外貿易を大々的に拡大、発展させるため採掘、金属、建材工業など有望な部門に国家的な力量を集中し大規模の輸出品生産拠点を最新科学技術に基づいて整え、特にわが国の豊富な原料資源に依拠し、需要の高い主要製品の質を世界的レベルに引き上げて国際市場での競争力を決定的に高める。

 これと共に、人民経済の各部門、各単位で自前の強固な輸出拠点を設けるたたかいを大衆的運動として力強く繰り広げ、対外貿易を多角的に拡大、発展させ、先進科学技術を受け入れる方向で合弁、合作企業も広く組織、運営し、変化した環境と条件に合わせて各国際機構との経済開発協力活動も実質的に展開していく。

 すべての経済指導幹部は社会主義原則と実利保障原則に基づいて現実的条件と人民の志向に即して経済指導管理と企業管理方法を完成させ、経済管理部門の法と規範を、発展する現実の要求にふさわしく絶えず修正、補充すべきである。

 今年、われわれに提起された膨大な課題を成功裏に遂行するためには何よりも、現実発展の要求に即して内閣の機能と役割を決定的に高めるべきである。

 党の政策的要求に即して経済事業で種子論を堅持し、現実的条件と可能性を具体的に見積もって科学的で主動的な経済作戦を立て、それに従って経済組織事業と生産指揮を綿密に行うべきである。

 内閣は、省、中央機関と道を動かし、省、中央機関と道は傘下機関、企業所と市、郡を動かす整然とした経済指導管理体系を確立し、下部の単位に対する掌握と指導、統制を強化して行政、経済事業で制度と秩序を徹底的に確立すべきである。

 わが党の先軍政治方式を徹底的に具現して人民軍で創造される闘争気風と活動方法を積極的に見習い、党と行政の一致を確固と保障すべきである。

 富強祖国建設の一大全盛期をもたらすためのわれわれのたたかいは依然として帝国主義者とのし烈な対決のなかで行われている。

 帝国主義の頭目である米国はわれわれを狙った核戦争計画まで策定して戦争の火をつけるために情勢を引き続き緊張させており、日本は経済封鎖策動をいっそう強化しながら強盛大国建設偉業に意図的な障害をつくり出している。

 しかし、これは歴史の流れに逆行する反動的な好戦勢力の無謀な行為であり、帝国主義者のいかなる策動もわれわれの正当な偉業を阻むことができない。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.4.5]