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朝鮮中央通信論評、ハマス指導者の暗殺は国家テロ

 17日、イスラエルはガザ地区でパレスチナのイスラム抵抗運動(ハマス)の指導者アブデルアジズ・ランティシ氏とその護衛らを軍用ヘリによるミサイル攻撃で無残に殺害した。

 去る3月22日、ハマスの精神的指導者であるヤシン師を白昼殺害したのに続いて、今回ランティシ氏まで暗殺したイスラエルの殺人蛮行は、綿密に計画された国家テロ行為として到底許されない。

 ランティシ氏殺害行為は、イスラエルが米国の「対テロ」戦の流れに乗じてパレスチナ抗争勢力の柱であるハマスを完全に除去するための卑劣な手法に露骨に執着したことを意味する。

 ハマスの拠点であるガザ地区から一方的に撤退しようとしているイスラエルは、ハマスを放置しておいては「国家の安全を保障できない」と公言しながら国家テロ行為に踏み出したのである。

 18日、イスラエル首相のシャロンはランティシ氏暗殺作戦が成功裏に行われ、ハマス指導者に対する暗殺作戦は続けられると公言した。これは、ハマスを掃滅するためのイスラエルの殺人蛮行が国家的な指令によってどれほど無謀な段階で組織的に強行されているのかをそのまま示している。

 今回のテロ事件とシャロンの妄言により現在、中東地域の情勢はまたしても取り返しのつかない重大な危機にひんしている。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.4.22]