太陽節を祝う平壌市民 |
【平壌発=文光善、李松鶴記者】金日成主席の誕生日である太陽節(4月15日)を迎え、平壌では第22回4月の春親善芸術祭典などさまざまな行事が行われた。宣伝画や五色旗、夜にはネオンが市内を華やかに飾り、太陽節を祝う雰囲気をさらに盛り上げた。 楽しい休日のひととき 平壌市民らは太陽節に際し、家族や会社ぐるみでピクニックや小運動会を行い、楽しい休日のひとときを送る。
「この時期は、4月の春祭典が行われていることもあって町全体がとても華やぐ。今日は会社の同僚と一緒に太陽節を祝おうとここに来た」 キム・チョルナムさん(31)は、大同江のほとりで同僚たちと食事をしながらこう話した。 牡丹峰や大同江、普通江など景色のいい所はとくに多くの市民たちの姿が目についた。 また、平壌体育館前の広場では大勢の人たちが綱引きをしながら盛り上がっていた。 祭典が始まった10日以前はやや肌寒かった平壌も、それ以後は温かくなり、街路樹も芽吹きだした。とりわけ凱旋門から4.25文化会館までの沿道に咲いている杏の花はとてもきれいだ。 主席の生家である万景台にも多くの人が訪れ、女性はチマ・チョゴリで、小さな男の子はパジ・チョゴリで着飾り、記念写真を撮るなどしてにぎわう。 こうした中、太陽節を記念して、第6回金日成花祭典、中央美術展覧会、第17回「万景台賞」国際マラソン、「万景台賞」競技大会などがそれぞれ行われた。 11日に行われた「万景台賞」国際マラソンにはケニアや中国、南アフリカなどの選手と共に、朝鮮の選手も多数参加し、スタート地点の金日成競技場とコースの沿道には選手の家族やマラソン愛好家をはじめとする多くの市民がつめかけた。 マラソンのチョン・ソンオク選手とハム・ボンシル選手も沿道に駆けつけ、朝鮮の選手と外国の選手に温かい声援を送っていた。 15日には太陽節を祝う夜会が金日成広場で行われ、朝鮮の青年たちが祭典に参加した外国の人々と一緒にフォークダンスを踊りながら、交流を深めた。 祭典に参加したアーティストだけあって、フォークダンスもとても上手で、平壌の若者たちと身振り手振りと片言の朝鮮語でコミュニケーションをとりながら、楽しそうに踊っていた。 「4月は心の休息月」 夜会が行われた金日成広場には、4月の春親善芸術祭典に参加するために訪朝している日朝音楽芸術交流会の小笠原美都子さん(84)の姿もあった。 「日本ではマスコミが朝鮮についていろいろと悪く報道しているけど、ここに来てみればそうでないということがすぐにわかりますよ」 20年前の4月の春祭典に参加している小笠原さんはこのように述べながら、多くの日本人が朝鮮に来るべきだと語った。 「朝鮮の人はみんな優しい。親が幼い子どもを、子どもが親を殺すという事件が頻発している日本とは大違い。だから、平壌に来ている4月は毎年、私にとっては『心の休息月』なんです」と話しながら、「さまざまな経済制裁を受けながらも、こうして社会主義を守っているのは世界で朝鮮だけ。朝鮮の人々はもちろん、海外で暮らす朝鮮の人々ももっと自分の国を誇るべき」だと強調した。 市内の華やかな雰囲気に合わせるかのように、主要道路の両サイドにある建物の改装もどんどん進んでおり、淡いピンクや緑に塗り替えられたアパートが太陽節をさらに引き立てていた。 [朝鮮新報 2004.4.23] |