〈金正日総書記、中国非公式訪問〉 対面と会談での発言内容 |
19日の対面と会談での金正日総書記と胡錦濤総書記の発言内容は次の通り。 胡錦濤総書記は、金正日総書記の訪中を熱烈に歓迎し、今回の訪問は総書記と朝鮮の党、政府が中朝両党、両国の関係発展を高度に重視していることを十分に示していると指摘した。 金正日総書記は、胡錦濤主席を総書記とする中国の新しい中央指導集団を再度熱烈に祝い、胡錦濤総書記と再会したことを大変うれしく思うと述べた。 両党、両国の指導者は今日の朝中関係を高く評価した。 金正日総書記は、朝中外交関係設定55周年に当たる今年は、新世紀初の朝中友好関係の発展史において、重要な意義を持つ年になると指摘した。 また、朝中友好をいっそう強化、発展させるのは両党、両国人民の共同の念願、意志であるとし、この半世紀の歴史は朝中関係の基礎が磐石のように強固であることを証明したと述べた。 そして、中国の新指導集団が構成された以降のこの1年間、朝中関係を強化、発展させる一貫した政策を堅持して積極的に努力したとし、これはわれわれを大いに鼓舞したと指摘した。 さらに、朝鮮側は中国側とともに両党、両国の緊密な協力の伝統を継承して朝中友好関係を引き続き強化、発展させるため新たな努力を傾けると指摘した。 胡錦濤総書記は、新世紀に入ってから中朝双方は「伝統継承、未来志向、善隣友好、協力強化」の精神にのっとって、新しい時期に中朝関係の発展を促すため積極的に努力した結果、友好、協力関係の発展において絶え間ない進展が遂げられたとし、関係の発展に満足の意を表した。 また、半世紀間の中朝関係発展を顧みると、われわれは両党、両国の友好、協力関係が根深くて日増しに強固になっていることを痛感したとし、中国の新しい中央指導集団は両国の老世代指導者が真心込めて築き上げた中朝友好をもっとも重んじ、引き続き力を入れると指摘した。 中国側は、新しい情勢のもとで中朝友好、協力関係を新たな水準に引き上げ、伝統的な中朝友好に絶え間ない生気と活力を注ぐため両党、両国高位級の往来をより強化し、相互の理解と信頼を厚くし、相互の交流を強め、各分野における全面的な協力を深め、重大な国際、地域問題において意見の交換と協議、協力を強化し、両国の経済貿易協力をよりいっそう強化する諸問題を提議した。 金正日総書記は、胡錦濤総書記の意見に全的に同意した。 会談では、近年に行われた朝中最高指導者の歴史的な対面以降、両国間の善隣、友好、協力がいっそう増進、発展したと評価し、社会主義建設と祖国統一をめざす両党、両国人民のたたかいに対する相互の支持と連帯が示された。 胡錦濤総書記は、金正日総書記の指導のもと、近年、朝鮮の党と人民が自力更生、刻苦奮闘の精神を発揚して折り重なる難関を克服し、強盛大国を建設する過程に大きな成果を収め、対外的環境を改善する側面において絶え間ない新たな成果を達成したとし、これについて心からうれしく思うと指摘した。 また、朝鮮の党と人民が社会主義の発展方向を堅持し、朝鮮の同志たちが自国の実情に合う発展の道を模索することを支持し、朝鮮側が提起し、堅持している自主的平和統一主張と国際的環境を改善するための朝鮮の努力を支持すると再度せん明した。 金正日総書記は、中国の新しい中央指導集団が中華民族の偉大な復興を実現する活動で収めた輝かしい成果を高く評価した。 そして、中国の新しい中央指導集団が「3つの代表」重要思想の指導のもと、「以人為本」「人民のための執権」の原則に即して全中国人民を団結させて導き、最短期間内にSARSを成功裏に克服し、経済を速やかに発展させ、初の有人宇宙飛行船を成功裏に打ち上げたことにより国際的地位と影響力を非常に高めたことをうれしい気持ちで見ているとし、中国が2020年まで初歩的に富裕な社会を全面的に建設する戦略的目的を必ず実現するものと信じると述べた。 また、朝鮮の党と政府は今後も、これまでと同様、台湾問題に関する中国の立場を支持し、中国が早急に国の統一偉業を実現するよう願うと再度せん明した。 両党、両国の指導者は、朝鮮半島の核問題を平和的に解決することについて深みのある意見を交わした。 双方は、北京3カ国会談と2回にわたる6カ国会談で収められた積極的な成果を十分に肯定し、対話を通じて平和的に問題を解決する立場を引き続き堅持することと、6カ国会談の過程を共同で推進し続けることにより朝鮮半島の核問題の究極的な平和的解決のため寄与することについて一致して同意した。 金正日総書記は、朝鮮半島の平和と安定を守るのに力を入れている中国党と政府の積極的な姿勢と、このため重要な寄与をしたことを高く評価した。 そして、非核化の最終目標を堅持し、対話を通じた平和的解決を追求するわれわれの基本立場には変わりがないとし、今後、忍耐力と伸縮性を引き続き発揮して6カ国会談の過程に積極的に参加し、会談の進展に寄与すると指摘した。 胡錦濤総書記は、中国が朝鮮半島の隣国として終始一貫、半島の平和と安定を守るのに力を入れており、朝鮮半島の非核化を支持し、対話を通じた核問題の平和的解決を支持し、朝鮮の合理的な憂慮が当然重視され、解決されるべきであると強調した。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2004.4.24] |