〈龍川駅爆発事故〉 現地に指揮部 2万人動員、3カ月目途に復旧急ぐ |
27日の朝鮮中央通信は、平安北道・龍川駅での列車爆発事故についてさらに詳細な現地の様子を伝えた。それによると、爆発は22日の昼12時15分頃に起き、その後の調査で被害は半径4キロにも及んでいることが新たに明らかになった。爆発は、「1トン爆弾100余個が瞬時に1カ所に落とされたような威力」で、その爆風と爆音によって失明したり、鼓膜が破れ耳が聞こえなくなった人たちが多数出ている。総被害額は、480余億ウォン(3億ユーロ=約390億円)。現地に盧斗哲副総理を総責任者とする内閣、省、中央機関の龍川被害復旧中央指揮部が、また朴敬三平安北道人民委員会委員長ら道内の幹部たちによって道指揮部が設置され活動している。3カ月の復旧をメドに作業には毎日、2万余人が動員されているという。
多数の失明者、続く不明者捜索
4月22日の昼、12時15分頃に起きた(平安北道・龍川駅)列車爆発事故に対する被害調査が進むにつれ、被害領域が予想を越えて次第に拡大している。 現在、龍川所在地はもちろん、北中労働者区をも含む半径4キロメートルの人的、物的被害状況がもっともひどい。 1トン爆弾100余個が、瞬時に1カ所に落とされたような爆発威力によって、駅前周辺の龍川小学校(延べ建坪3250平方メートル)と文化会館(2800平方メートル)をはじめとする公共建物と産業、商業施設など30余棟、家屋8100余世帯が破壊された。 駅構内の爆発地点から1キロメートル周辺にはあらゆる家財道具が散乱し、建物は天井が吹き飛ばされそのまま崩れ落ちて完全に廃虚と化している。 大きな爆音と爆風によって、失明したり鼓膜が破れ耳が聞こえなくなった人たちが多数いる。 行方不明者に対する発掘調査も引き続き行われている。 初歩的な調査によって明らかになった総被害額は、480余億ウォン(3億ユーロ)になる。 現在、政府は事故被害を早急に回復し、被害地域住民たちの生活を安定させるために最善を尽くしている。 そのために毎日、2万余人が救助作業に動員されている。 中国、ロシアをはじめ世界各国と国際機構から送られた緊急救助物資も続々と現地に到着している。
一方、同日の朝鮮中央通信によると、朝鮮政府は現在、龍川駅での列車爆発被害を1日も早く回復させ住民たちの生活を安定させるために最善を尽くしている。 現地には盧斗哲副総理を総責任者として内閣、省、中央機関の活動家たちによって構成された龍川被害復旧中央指揮部と、朴京三平安北道人民委員会委員長ら道内の幹部たちによって道指揮部が組織され活動している。 また、道党委員会では道内の市、郡と工場、企業所の労働者を総動員し、3カ月内にすべての被害を基本的に復旧し正常な生活を始めることが出来るようにするために当面、25の公共建物、施設と800余世帯の新家屋建設、3600世帯の家屋補修計画を具体的に立て活動している。 2〜3階建ての1棟6世帯、1棟12世帯家屋の設計に取り掛かり、必要な労働力を確保、ブルドーザー、起重機などの機械手段が動員されている。 27日現在、爆発現場の穴は埋められ鉄道も復旧、列車が運転を再開している。 世界各国と国際機構からの人道主義的支援は、復旧に立ち上がった朝鮮人民を大きく鼓舞している。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2004.4.29] |