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米国は「人権」論じる資格ない、朝鮮外務省代弁人

 朝鮮外務省スポークスマンは21日、米国が最近、各国の人権問題への取り組みをまとめた報告書でまた朝鮮に言いがかりをつけたことに関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

 去る17日、米国は国務省が発表した報告書「人権と民主主義の支援」(2003〜04)で世界の100カ国と地域の人権状況について自分なりに「評価」し、あたかもわれわれの「人権問題」が国際的な論議の対象になって6者会談で取り上げられているかのように事実をわい曲した。

 米国の荒唐な強弁がわが朝鮮の神聖な社会主義制度を変更させようとする良からぬ政治目的から発したものであることについては敢えて論議する必要がない。

 米国は現在、核問題では「完全かつ検証可能で、後戻りのできない核廃棄」の主張を持ち出してわれわれを圧迫し、同時に「人権」と「民主主義」にかこつけて追従国までそそのかして朝鮮包囲網を形成しようと血道を上げている。

 最近、国際社会を衝撃と怒りで驚がくさせた米軍のイラク人収監者虐待蛮行により世界最大の人権侵害国、人権不毛の地としての米国の偽善的な正体は白日のもとにさらされた。

 米国は、これ以上「人権」や「民主主義」について論じる資格はもちろん、道徳的権利さえ喪失したというのが公正な世論の評価である。

 そのような米国が未だに他国が自国をどう見ているのかも知らず、さしでがましく多くの国の「人権」がどうの、「民主主義」がどうのと難癖をつけているのは現ブッシュチームの破廉恥さだけを如実に示すだけである。

 米国の侵略と横暴な干渉により混乱と無秩序、流血と暴力が乱舞する現イラク状況と世界各国での不幸な事態は、人権はすなわち国権であり、国権を失えば恥辱と屈辱による侮蔑しかないということをなおさら明白に立証している。

 われわれは今後も、朝鮮人民の選択であり、生命である神聖な朝鮮式社会主義を瞳のように擁護、固守し、それを中傷する行為に対しては誰であれ、いささかも許さないであろう。

[朝鮮新報 2004.5.27]