第6回平壌医学科学討論会、北、南、在日、在米250人が参加 |
北と南、海外同胞の民族共助気運が日ごとに高まっている中、第6回内外同胞平壌医学科学討論会が5月3日、人民文化宮殿で250人の参加のもとで開催された。 開会式では準備委員会を代表して崔昌植朝鮮医学協会委員長が、今回の会合が6.15南北共同宣言に基づく民族医療分野の共助を発展させるうえで重要な里程標になると強調し、南側代表団(30人)のリ・テフン団長、在米代表団(10人)の金潤範団長らも祝賀演説を行った。 在日代表団(10人)の辺秀俊団長は祝賀あいさつで、今回の討論会に際して多くの医協会員と商工人、日本医療人から約1万冊の医学書が寄せられたこと、平壌医学科学討論会を重ねる過程で在日の若手医師が共和国の厳格な審査を経て医学博士学位を取得して参加していることなどを紹介すると、会場から大きな拍手が送られた。
全体会で南の漢陽大心臓外科の李芳献教授が「高血圧診療の最新動向」と題する講演を行い好評を博した後、内科学と外科学、基礎医学の3分科会が行われ、計36編の論文が発表され、活発で旺盛な質疑応答と交流が行われた。 とくに、在米・金潤範シカゴ医大教授の「免疫学および医学研究のためのノートバイオテック小型豚モデル」、北側の「高麗四象体質型分類のコンピューター化」、南側の「心臓移植の現状」、「国内癌登録事業と現況」などが注目された。 また、大阪の辺秀俊共和病院院長の「在日同胞における肝癌の疫学」、日本医科大学・金景成医師の最新医療技術を駆使しての「当院におけるくも膜下血種に対する手術戦略」、大阪大学大学院生の文鐘聲さんの「日本の介護保険制度と高齢者健康の総合的機能評価」などへも多くの関心が寄せられた。 過去3年間、9回にわたり個人レベルでの平壌市内と元山、沙里院など10数カ所の診療所と結核予防院、道人民病院口腔科、育児院への医療支援と交流を行ってきた京都大学病院・李美於医師と高歯科クリニック・高康浩院長の実践的報告と課題の提言がなされ、強い関心を呼び起こした。
各分科会では南北と海外の医学者らが共同で座長を務め、各処で医学専門家間の意見交換と交流も行われ、2度にわたる晩餐パーティーでも民族愛あふれる親ぼくが深められた。 南北と海外の各代表らによる会合では、次回2005年度の第7回医学科学討論会を5月初めに平壌で、06年度の第8回討論会をソウルで開催することに合意し、演題発表と交流もポスターで掲示、ビデオ放映、シンポジウム形式、口腔科(歯科)など他の分科会準備についても討議された。 今回の討論会に先立ち、在日と南、在米の各代表団が持参した龍川列車爆発事故被災者への支援医療品を関係者に手渡し、連携を続けている平壌医大、平壌市第3病院、精誠製薬研究所などへの訪問交流も行った。(文弘長、医協中央副会長) [朝鮮新報 2004.6.4] |