広く門戸開放、仁川で「わが民族大会」開催 |
6.15北南共同宣言発表(2000年)4周年に際し、北、南、海外の同胞が参加して「わが民族大会」が14日から17日まで南側地域の仁川市で行われる。南側では5月25日に大会組織委員会を発足させ、準備を着々と進めてきた。主催都市の仁川市では、大会を盛り上げ、代表らを迎え入れるため5日から17日までを「統一祝祭期間」に設定し、連日文化祭などのイベントを催している。 多彩なイベント
「わが民族大会」では、開閉幕式と本大会、6.15キロマラソンなどのスポーツ、娯楽競技、北南合同文化芸術公演など、多彩なイベントが組まれている。また、「民族大団結宣言」が発表される予定。 6.15共同宣言発表後、6.15、8.15などを記念した統一大会はこれまで平壌、ソウル、金剛山で開かれてきたが、南の地方都市で行われるのは今回が初めてだ。 大会には北側から100人、南側から450人、海外から35人の代表団が参加する予定だ。 日本からは、李鐘活祖国平和統一協会会長を団長とする10人の代表団が参加。代表団は総聯、朝青、女性同盟の本部、支部、それに各機関の代表など各階層同胞で構成されている。 また、今まで海外の代表は平壌、金剛山など北側地域で行われる統一行事には参加してきたが、南側で行われる統一行事に参加するのは初めてだ。9日に平壌入りし、北側代表団、在中、在ロなどの同胞代表団と合流し、仁川に向かう。ちなみに平壌に駐在する本紙記者団も合流する。 「開かれた大会」に 大会が開催される仁川市には、同地域の約40の市民団体と仁川市長、市議会議員を含む市当局を網羅した仁川推進委員会が設けられた。 同委員会が掲げるキャッチフレーズは、「開かれた祝祭」。一般市民が参加できる大会にするというものだ。
今まで南地域で開催された大会は、7大宗教団体と統一連帯、民族和解協力汎国民協議会で成る民族共同行事推進本部が主催してきた。今回は、これと仁川推進委員会で組織委員会が構成されている。 仁川推進委員会のハン・サンウク常任執行委員長は、「仁川市民の自発的な参与なしに大会の成功はありえない」としながら、「今まで統一行事は主催団体の上層部が中心となって行われてきた。しかし統一に上下はなく、労働者、市民が自発的に参加することに今回の大会の意義がある。統一の大衆化と底辺の拡大につながると思う」と述べた。 同委員会は、開幕式には1200人、文化行事には数万人が参加できるようにする予定だという。 また、大会期間中には、市民から募った約500人のボランティアが活動することになるという。 さらに同委員会は5日から17日までを「統一祝祭期間」に定めた。 初日の5日午後7時、「仁川市民統一祝祭宣布式および歓迎会」が仁川総合文化芸術会館野外公演場で行われた。 あいさつをしたオ・ヨンホ共同委員長は、「大会には多くの市民が参加し、心をひとつに集めて、われわれが祈願する統一を一日も早く達成することを願う」と語った。続いて、芸術団、歌手らによる公演が行われた。 期間中には統一演劇祭、統一映画祭、統一のど自慢、統一文化祭など数多くのイベントが催され、13日には前夜祭が行われる。 大会が行われる仁川市は早くも統一の熱気に包まれている。 高まる統一の機運 今月上旬に行われた6.15共同宣言発表後初の北南将官級軍事会談では、西海での衝突防止と軍事境界線での宣伝活動中止に合意した。北南経済推進委員会第9回会議では、10月頃に列車のモデル運行を行うことなど、一連の合意を見た。 このような合意は南の社会でも、「海と陸地で同時に平和が始まることは…実に意味が大きい」(ハンギョレ新聞4日付社説)などと、画期的な出来事として捉えられている。 7月11日からは、第10回離散家族面会が6日間の予定で金剛山で行われる。 また、北と南の教職員団体は7日、7月18日から20日まで金剛山で「6.15共同宣言実践のための北南教育者統一大会」を開催すると発表した。 すでに北と南は、8.15光復節に際し統一大会の平壌開催、8月の2004年アテネオリンピック開幕式での北南選手団共同入場でも合意している。 6.15共同宣言発表記念日を契機に、今後さらなる北南関係の発展が期待されている。 [朝鮮新報 2004.6.10] |