仁川で6.15発表4周年わが民族大会 |
【仁川発=文・李松鶴、写真・文光善記者】「6.15共同宣言発表4周年記念わが民族大会」が15日、南の仁川で行われた。北、南、海外代表の参加のもと初めて南地域で行われた大会では、来年を「統一元年」にしようと呼びかけた民族大団結宣言が参加者の大きな拍手と歓声の中で発表された。14日から17日までの大会期間には、民族統一大行進、民俗体育遊戯競技、わが民族自慢北南芸術公演、6.15マラソンなどが行われた。仁川市内のいたる所に北と海外代表を歓迎する横断幕が掲げられ、市民らも沿道に出て統一旗を振りながら歓迎するなど、仁川は統一の雰囲気でおおいに盛り上がった。
15日、民族統一大行進に続き、本大会の開会が宣言された。 大会には、北側から朝鮮社会民主党、天道教青友党、祖国統一民主主義戦線、民族和解協議会、祖国統一汎民族連合と祖国統一汎民族青年学生連合の北側本部、朝鮮職業総同盟、金日成社会主義青年同盟、朝鮮農業勤労者同盟、朝鮮民主女性同盟、朝鮮文学芸術総同盟、朝鮮学生委員会、朝鮮宗教人協議会などの団体の代表らが参加した。 南側からは、統一連帯、民族和解協力汎国民協議会、7大宗教団体、全民族手をつなぐ運動本部、民主労総、韓国労総、青年団体協議会、農民会総連盟、女性団体連合をはじめとする各団体の代表らが参加した。 また海外から、李鐘活祖国平和統一協会会長を団長とする在日朝鮮人代表団と在中、在独、在米などの同胞代表らが参加した。 北と南の代表らの演説に続き、民族大団結宣言が北、南、海外の代表らによって発表され、@6.15共同宣言の基本精神である民族自主の原則に基づいて、A統一のための道で理念と制度の相違を乗り越え、B民族の生存を守り国の平和を実現する道でいつも団結することを宣言した。
また、民族共助で平和と統一の新たな局面を切り開いていくことを表明しながら、6.15共同宣言発表5周年、祖国光復60周年、民族分断60周年になる来年を「祖国統一の元年」にしようと呼びかけた。 宣言の朗読が終わると場内は、大きな拍手と「統一万歳」の歓声でわいた。 同日夕、「わが民族自慢北南芸術公演」がSK球場で行われ、多くの市民が訪れた。北側代表団が会場に入ると、市民らは統一旗を振りながら、「われわれはひとつ」「祖国統一」と叫び歓迎した。 公演に先立ち、球場の大画面にはVTRで民族大団結宣言を朗読する北、南、海外の代表らが映し出された。代表らが万歳を叫ぶと、観客も総立ちになって万歳を叫んだ。 南側の公演で幕を上げた芸術公演では、演目が終わるたびに温かい拍手が送られ、統一の雰囲気で盛り上がった。 司会を務めた南側アナウンサーは、「南北の平和的統一は後戻りできない時代的流れになった」と語った。これは、公演出演者と観覧者の気持ちを代弁するものだった。 半世紀以上も離れて暮らしていたにもかかわらず北と南、海外の同胞は、まったく違和感なく一つになり交流を深めた。6.15共同宣言発表後、北南関係が統一に向けて相当な速度で発展してきたことをうかがわせる。 南側の代表とボランティアたちは、北側の代表らを見つけるとすぐさま駆け寄り会話に花を咲かせ、記念写真を一緒に撮っていた。すこし前に撮った写真を手渡す姿も珍しくない光景となった。 大会に先立ち14日夕、北と海外代表のための歓迎宴が仁川市庁舎で行われた。南の関係者は、「公共の建物で統一の行事をするのは初めて。民と官が協調して統一を早めようという仁川市民の決意の現れだ」と話した。 宴会では北、南、海外の代表らが和気あいあいとした雰囲気の中で楽しい時間を過ごした。 南の代表らは北の代表らに、2000年6月に南北の首脳が一緒に飲んだムンベ酒を飲もうと執拗に勧め、乾杯を重ねた。ほろ酔いになる人もおり、最後はすべての参加者が肩を組み合って「アリラン」を合唱した。 大会期間、市内のいたる所に北と海外の代表を歓迎する各市民団体がそれぞれデザインした横断幕と統一旗が掲げられた。それらは、「わが民族の胸に統一がぐっと近づきました」「ひとつの民族、ひとつの心で平和統一成し遂げよう」「すべての民衆の力で自主統一成し遂げよう」などと書かれていた。6.15共同宣言がしっかりと根をおろしつつあることを肌で感じずにはいられなかった。 [朝鮮新報 2004.6.17] |