望ましい流れに協力を、和田春樹・東大名誉教授 |
討論会には、日本、米国、ロシアなどからも多数の識者が参加した。日本からは、和田春樹東京大学名誉教授も招待された。 和田名誉教授には、討論会はどのように映ったのか。 「大統領、4党の代表など、たくさんの人が来ていて、一言ですごいと思った。北の人は、南の人たちとお互いに知っているという感じで親しく話していたのが印象的だった。南北は2000年6月以後、ようやく対立の関係を乗り越え、和解が進んだと実感した。現実的には軍事的に対峙しているが、和解、協力の方向は不可逆的な流れになっている」 和田名誉教授は、「これは北東アジアの平和という意味でもたいへん大きなことで、日本もこの流れに沿って協力すべきだ」と強調した。しかし一方で、「日本人の中には、北に警戒心を持たなければならないのに、南の人たちが北に対してニコニコしている姿をおかしいと思う人がいる。一部ではあるが、危険で無視できない勢力であることも認めなければならない」と警戒。 今後の朝・日関係については、「2回の日朝首脳会談が、1回の南北首脳会談のような成果を産むことができるかどうかは疑問」だと指摘した。 小泉首相の2度目の訪朝を60%以上の日本人が支持しているが、これを良く思わない勢力が存在し、首相が目標に向かって着実な歩みを続けられるのかどうか、難しいという見解を示した。 今後、北東アジアの平和と安定のためにも6者会談を成功させることが重要だと強調しながら、朝鮮が大胆な一歩を踏み出し、日本が積極的にサポートすべきだと指摘した。(姜イルク記者) [朝鮮新報 2004.7.15] |