朝鮮人民軍海軍司令部が声明、「北方限界線侵犯事件はねつ造」 |
朝鮮人民軍海軍司令部は16日、南朝鮮軍が西海海上での軍事的挑発を強化すると共に、朝鮮を反対する世論戦を強めていることと関連し報道を発表した。 報道は、南朝鮮軍部が14日午後5時頃、朝鮮の警備艇が「北方限界線」を0.7マイル侵犯し、これに対応して南の戦闘艦船が警告放送後、警告射撃をしたと発表したが、その時間帯と水域はもちろん、周辺水域で機動した警備艇は一隻もないと指摘したうえで、南が騒ぎ立てる「侵犯事件」はねつ造であると強調した。 また、にもかかわらず世論を混乱させようとする南朝鮮軍部の行為は、北南軍事会談を通じた軍事的緊張緩和措置に全面的に反するものであり、外部勢力によって引かれた「北方限界線」に固執しながら北南対決の姿勢をとろうとする目的から出発したものとしか見ることができないと指摘。朝鮮を刺激するこうした世論戦はこんにちの北南関係の発展と軍事的な緊張緩和に百害あって一利なしのふるまいだと非難した。 そのうえで、南朝鮮軍当局者が米国に追従し新たな軍事的対決騒動を繰り広げる場合、血の代価を支払うということを肝に銘じ軽挙妄動しないことを警告すると付け加えた。 一方、南の報道によると、16日に行われた国家安全保障会議常任委員会で当時、北の警備艇が3回にわたって南の艦艇に無線で応答したという事実が確認された。これと関連し、開かれたウリ党の金賢美スポークスマンは19日、論評を通じて「いかなる勝利した戦闘より平和が望ましいという面から、虚偽の報告をしたことはとても深刻な問題」だと述べながら、「徹底した調査で真相を究明し相当の責任を問いただすべき」だと強調した。 [朝鮮新報 2004.7.22] |