朝鮮外務省代弁人、米国の「前向きの提案」、一顧の価値もない |
朝鮮外務省スポークスマンは24日、米国が最近、第3回6者会談で打ち出した「前向きの提案」について誤った世論を流布していることに関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に答え、米国の「前向きの提案」はこれ以上論議する一顧の価値もないと一蹴した。 スポークスマンは、米国の高位人物らがあたかもボールを朝鮮に渡したかのように世論づくりをするのに没頭しており、「先核放棄」をすれば、「驚くべき代価」が与えられると言いながらリビアの前例に従うことを「勧告」していると述べた。 また、第3回6者会談で米国が朝鮮の「凍結対補償」案に留意し、慎重に検討すると述べていたにもかかわらず、ブッシュ政権の高官らが最近明らかにした政策的立場と結びつけてみると、米国の「前向きの提案」はごまかしの提案であったということが明白になっていると指摘。米国の「提案」は本質上、「前向き」というベールで包んだ「リビア式先核放棄」方式であると非難した。 そのうえで、このような状況では会談を通じた問題の解決においていかなる進展も期待しがたくなり、朝鮮半島の非核化実現はそれだけ遠ざかるであろうと述べながら、朝鮮半島の非核化は、半世紀以上持続してきた米国の対朝鮮敵視政策が実践的に放棄される時になって初めて達成されると強調した。 そして、米国は朝鮮が非核化の目標を明らかにしたことに合わせて対朝鮮敵視政策の放棄を公約し、それに伴う第1段階の補償措置として、朝鮮に対する経済制裁と封鎖、および「テロ支援国」指定を解除し、200万キロワット能力のエネルギー補償に直接参加すべきであると促した。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2004.7.27] |