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朝鮮で豊富な希土類資源開発

 朝鮮で、豊富な希土類資源を開発して総合的に利用するのに力を入れている。

 最近、朝鮮希土類センターで希土類資源の地質学的特性とその開発における科学技術上の問題、希土類鉱石に対する合理的な選鉱方法と工業化実現問題、動植物の成長に利用するための目的と意義、応用において提起される問題への総合的な研究成果が発表された。

 現在、国では、近代的な探査、選鉱技術を利用して良質の希土類資源を開発している。

 1980年代から国の希土類工業が創設され、経済建設と人民生活の各分野に広く適用するための研究が活発に行われている。

 新たな希土類材料製造法が開発され、希土類による合金材料の質改善、生体機能性材料としての希土類の利用など、その応用分野が日ごとに増えている。

 希土類金属材料は、合金鋼、ステンレス鋼を生産し、性能の高い永久磁石、水素貯蔵合金の製造に利用されている。

 農業部門では、希土類微量肥料、希土類微量添加剤が開発され、各種の農作物と工芸作物、家畜の飼育に広く利用されている。

 生命科学と医学分野においても希土類の薬理作用を利用して癌、糖尿病、脳血栓をはじめ難病治療の医薬品と治療、診断手段を開発している。

 特に、伝統的な高麗薬成分に希土類を結合させて薬理活性を高め、治療効果を高めるうえで良い成果が収められている。

 金日成総合大学基礎科学センターの申桂竜博士によると、国では希土類資源を総合的に開発、利用するためこの分野に対する投資を増やし、科学技術力量を集中しており、国際的な科学技術交流を奨励している。

 雑誌「希土類通報」が発行され、希土類科学技術発表会が定期的に開かれ、科学技術交流と専門家の養成が活発に行われている。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.8.20]