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朝鮮平和・統一国際会議決議、南駐屯米軍撤収へ行動を

 こんにち、朝鮮半島は世界的に戦争の危険が最も高い地域になっている。

 朝米間に提起されている核問題により、朝鮮半島には任意の時刻に些細な要因からも核戦争が起きかねない情勢が作り出されており、これはせっかく築かれた北南朝鮮間の和解と協力の雰囲気にも否定的影響を与えている。

 こうしたことからわれわれは、ペルーの首都リマで朝鮮の平和と統一のための国際会議を開き、朝鮮半島事態を平和的に解決するうえで切実な問題を討議した。

 われわれは、朝鮮半島での戦争再発を防ぎ朝鮮統一のための平和的環境を作ることが、現時点で世界の平和と安定保障に直接関連したもっとも切迫した課題になるという共通の認識から出発し、また、正義が実現される平和な新世界に対する強い志向と思いを込め、次のように決議する。

 第1に、米国の対朝鮮敵視策動を阻止、破たんさせるためのたたかいを世界的範囲で力強く展開するだろう。

 こんにち朝鮮半島に作り出された重大な事態は、すべて米国の対朝鮮敵視策動から招かれたものだ。

 米国の対朝鮮敵視策動が撤回されない限り、朝鮮半島の平和と統一はいかなる場合にも実現することはできない。

 われわれは、米国が無分別な対朝鮮敵視策動をすぐに撤回して、「凍結対補償」の原則に沿って核問題を公正に解決するための朝鮮の提案に応じるよう、朝鮮半島での米軍の武力増強策動を反対し、「北朝鮮人権法案」のような不法な悪法を撤廃するよう求める国際的運動を果敢に繰り広げるだろう。

 また、世界各国の政府、政党、団体が朝鮮半島事態に相当の注目を向け、朝鮮半島で新たな戦争の火ぶたを切ろうとしている米政府に圧力を加えるよう広範な国際的世論を喚起するだろう。

 第2に、南朝鮮駐屯米軍を滞りなく、無条件で撤収させるための抗議行動を世界的範囲で展開するだろう。

 南朝鮮駐屯米軍は、朝鮮半島の平和と統一の基本的な障害物である。

 米軍の南朝鮮占領により、朝鮮民族は60年にもおよぶ長い歳月、生き別れになった親族の消息すらわからず分裂の苦痛の中で暮らしており、朝鮮半島からは一時も戦争の危険が消え去ったことはない。

 米軍の南朝鮮占領を終息させることは、すべての朝鮮民族の一致した志向であり、時代の要求である。

 しかし、米国のブッシュ政権は「削減」の看板のもと、南朝鮮駐屯米軍を最新戦争兵器で武装させ、全般的な戦闘力を増強している。

 われわれは、欺瞞的な「削減」の看板のもとで繰り広げられている南朝鮮駐屯米軍の戦闘力強化策動を、断固として阻止、破たんさせ米軍を南朝鮮から滞りなく無条件で撤収させることを求める抗議闘争を力強く展開するだろう。

 第3に、先軍政治の旗印のもとで国と民族の尊厳と自主権、朝鮮半島の平和を守り祖国統一を成し遂げるための朝鮮人民のたたかいに強い支持、声援と連帯を送るだろう。

 金正日総書記の先軍政治は、帝国主義の軍事的強権と専横を制圧し、朝鮮半島の平和と安全を保障する万能の宝剣である。

 われわれは、先軍政治の威力で国と民族の安全と朝鮮半島の平和を守り、強盛大国を建設するための朝鮮人民の正義のたたかいを全ての力で支持し、声援を送るだろう。

 同時に、われわれが活動するすべての国と地域で、朝鮮人民のたたかいを支持する連帯運動を広範に展開するだろう。

 国と民族の尊厳と自主権、朝鮮半島の平和を守り、祖国を自主的に平和的に統一するための朝鮮人民の正義の偉業はかならず勝利するだろう。

 正義が実現し、平和的な新世界のためにたたかうわれわれは、いつも朝鮮人民の側に立っているだろうし、すべての力をささげて朝鮮人民の正義の偉業を強く支持、声援するだろう。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2004.11.1]