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脱北者の企画入国に内部から批判 「ブローカーの金儲けの手段」

 「企画脱北は、すでにブローカーたちの金儲けの手段になった」「無分別な脱北者の企画入国は自制すべき」との声が、企画脱北を主動する団体内部から上がっている。

 「北朝鮮民主化ネットワーク」が毎月発行しているKeysのクァク・デジュン編集長は16日、セムト宣教会の主催でソウルのキリスト教連合会館で行われた第1回脱北イシューフォーラムでこのように述べながら、「目標達成のための過渡的段階で、脱北者の犠牲は不可避という認識のもとで行われる無謀な企画入国は無責任な発想だ」と非難した。

 また、ブローカーに対する統制は不可能だが、NGOが脱北者を南に連れてくる戦術が「北の変化」を促すうえで意味があるのかどうかを検討する必要があると指摘。企画入国を主動する「NGO活動家」は、「北の変化」のためには中国政府とたたかうべきとの考えを持っているようだが、こうした考えはかえって中国政府に危機感を与え、問題の解決をより複雑にするだけだと強調した。

 そして、脱北者支援は彼らが北に帰ってからも安定した暮らしができる方向ですべきであり、そのような方向で進める方が統一の展望にも有利だと述べた。

 彼は、現在の在外脱北者の数について、約5万人と推算した。

[朝鮮新報 2004.11.19]